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マーケティング15分

お客様が勝手に宣伝してくれる!口コミを自然発生させる5つの仕掛け

顧客が自発的に口コミを広げたくなる仕組みの作り方を解説。心理学を活用した5つの仕掛けで、自然な口コミマーケティングを実現する方法を紹介。

広告費ゼロでも集客できる「口コミの仕組み化」とは

パン屋カフェの店員がLINEでお客様にお礼メッセージと割引クーポンを送り、口コミを促進している様子パン屋カフェの店員がLINEでお客様にお礼メッセージと割引クーポンを送り、口コミを促進している様子

新規顧客の獲得に広告費をかけ続けるのは、中小企業にとって大きな負担です。しかし、口コミを仕組み化すれば、広告費をかけずに安定した集客が実現できます。ポイントは「お客様に口コミをお願いする」のではなく、「自然と口コミしたくなる仕掛け」を作ること。今回は心理学の知見を活用した5つの仕掛けを具体的に解説します。

なぜ「口コミしてください」では口コミは生まれないのか

田辺さん、口コミって本当に仕組みで増やせるんですか?私がアパレル時代に「SNSに投稿してくれたら割引しますよ」ってやっても、あんまり効果がなかったんですけど…。

それ、実はよくある失敗パターンなんです。「投稿してくれたら割引」はインセンティブ型と呼ばれるアプローチですが、お客様の心理としては「やらされ感」が出てしまう。しかも割引のためだけに投稿した内容って、見る側も「あ、これ割引のためにやってるな」って分かるので、口コミとしての信頼性が低いんです。

確かに、私もインスタで「#PR」って書いてある投稿はスルーしちゃいます。じゃあどうすれば自然な口コミが生まれるんですか?

大事なのは「語りたくなる体験」を設計することです。人が口コミをする動機は3つあって、「驚き」「共感」「自己表現」。この3つのどれかに当てはまる体験を提供できれば、頼まなくても自然と口コミが発生します。

仕掛け1:「驚きの瞬間」を意図的に作る

口コミを自然発生させる5つの仕掛けを解説するイラスト。特別感のある体験、LINE公式アカウント登録でクーポン、紹介キャンペーンなど口コミを自然発生させる5つの仕掛けを解説するイラスト。特別感のある体験、LINE公式アカウント登録でクーポン、紹介キャンペーンなど

驚きの瞬間というと、サプライズプレゼントとかですか?

サプライズプレゼントもその一つですが、もっと日常的にできることがあります。例えば来店3回目のお客様に、名前を呼んで「いつもありがとうございます」と手書きのカードを渡す。たったこれだけで「この店すごい!覚えてくれてる!」という驚きが生まれます。人は期待を超えた体験をすると、誰かに話したくなるんです。

手書きのカードなんて、コストほぼゼロですね。でも来店3回目って、どうやって把握するんですか?

ここでLINE公式アカウントが活きてきます。ToolsBoxのタグ機能で来店回数を管理しておけば、3回目の来店時にスタッフのスマホに通知が届く仕組みが作れます。スタッフはその通知を見て、さりげなくカードを渡すだけ。仕組みで支えて、実行は人間の温かみで行うのがコツです。

仕掛け2:「共感ストーリー」を共有する

人は自分と似た境遇の人のストーリーに強く共感し、それを他の人にも伝えたくなります。お客様の成功事例やビフォーアフターを、許可を得たうえでストーリー仕立てにして発信することで、共感による口コミが生まれます。

お客様の事例って、どうやって集めればいいんですか?直接「事例にしていいですか?」って聞くのは抵抗がありそう…。

タイミングが重要です。お客様が最も満足している瞬間、例えばサービスの効果を実感した直後に「この体験、他にも同じ悩みを持つ方に届けたいのですが、ご協力いただけませんか?」と聞くと、快諾率がぐんと上がります。ToolsBoxのシナリオ配信を使えば、購入後のフォローメッセージの中に自然な形でアンケートを組み込めますよ。

仕掛け3:「自己表現の舞台」を提供する

自己表現の舞台というのは、SNS映えする写真スポットみたいなことですか?

それも含まれますが、もっと広い概念です。人には「自分のセンスの良さや経験を人に見せたい」という欲求があります。例えば、おしゃれな包装やパッケージ、思わず写真を撮りたくなるようなメニューの盛り付け、限定感のある商品。こういった要素は、お客様に「これ見て!」と自発的に発信させる力があります。

アパレル時代も、ショッパーがおしゃれなブランドは勝手にSNSに上げてもらえてましたね。包装って大事なんだ。

まさにそうです。商品そのものだけでなく、商品を取り巻く「体験全体」をデザインするという発想ですね。あと有効なのが「限定」です。「今月限定」「あと3個」のような限定感は、SNSに投稿する動機を強力に後押しします。

仕掛け4:「口コミの種」を仕込む

口コミが生まれやすくなる「種」を意図的に仕込む方法があります。これはお客様が誰かに話すときの「ネタ」を提供するということです。

  • 意外な豆知識:商品やサービスに関する意外な事実を伝える
  • こだわりポイント:普通は気づかないプロのこだわりを共有する
  • 数字のインパクト:「実は○○の98%がこれを知らない」のような印象的な統計
  • 裏メニュー的な情報:知っている人だけが得をする特別な情報

裏メニューって飲食店だけの話じゃないんですか?

飲食店に限らず、どんな業種でも応用できます。例えば美容室なら「実はこのシャンプー、○○の仕方で効果が全然変わるんです」という豆知識。エステなら「施術後にこれをするだけで効果が3日長持ちする裏技」。こういった情報は、友人に「あのお店で教えてもらったんだけど」と話すきっかけになるんです。

仕掛け5:「口コミの導線」を整備する

ここまでの仕掛けで口コミしたくなったとしても、具体的にどこに口コミすればいいか分からないと、結局やらないですよね?

鋭い指摘です。口コミの「動機」を作るだけでなく、「導線」を整えることが最後の一押しになります。具体的には、会計時にGoogleマップのレビューページに直接飛べるQRコードを設置する。LINE公式アカウントのリッチメニューに「クチコミを書く」ボタンを配置する。こういった仕組みで、口コミしたい気持ちをその場でアクションに変えてもらうんです。

なるほど、気持ちが冷めないうちに行動してもらう仕組みが大事なんですね。

その通りです。ToolsBoxなら、来店後のフォローメッセージにGoogleレビューへのリンクを自動で送ることができます。来店から24時間以内がゴールデンタイムで、この時間帯にレビュー依頼を送ると投稿率が通常の3倍になるというデータもあります。

5つの仕掛けを組み合わせた口コミサイクル

これら5つの仕掛けは単独でも効果がありますが、組み合わせることで口コミが口コミを呼ぶサイクルが生まれます。驚きの体験をして、その体験を自己表現として発信し、それを見た新しいお客様が来店する。その新しいお客様にもまた驚きの体験を提供する。このサイクルが回り始めると、広告費をかけなくても安定した集客が実現できるのです。

まずは5つの中から1つ、自分のビジネスに取り入れやすいものから始めてみてください。小さな仕掛けでも、継続することで大きな口コミの流れを生み出すことができます。

田辺一雄

田辺一雄

株式会社エムディエス代表取締役 / ToolsBox代表。起業25年目。日本商工会議所青年部 元副会長・元広報委員長。FM福井ハイライトフライデー「教えてたなっちなかっち」出演中。中小企業のLINE公式アカウント活用やマーケティング自動化を支援しています。

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