客単価が1.5倍に!アップセル・クロスセル成功の法則
効果的なアップセル・クロスセルの手法を具体例とともに解説。タイミングの見極め方から提案方法まで、成功率を高めるテクニックを紹介。
客数を増やすより客単価を上げるほうが簡単
客単価が1.5倍になるアップセル・クロスセル成功の法則を解説するイラスト
売上を上げる方法は大きく3つあります。客数を増やす、来店頻度を上げる、客単価を上げる。この中で最もすぐに効果が出やすいのが客単価の向上です。そしてそのための王道手法がアップセル(より上位の商品を提案)とクロスセル(関連商品を追加で提案)です。
アップセルとクロスセルの違い
田辺さん、アップセルとクロスセルって似てるようで違うんですよね。具体的にどう違うんですか?
分かりやすく言うと、アップセルは「もう少し良いものはいかがですか?」で、クロスセルは「ご一緒にこちらもいかがですか?」です。ハンバーガーショップで例えると、通常セットからプレミアムセットを勧めるのがアップセル、「ポテトもいかがですか?」がクロスセルですね。
あー、マクドナルドの「ご一緒にポテトはいかがですか?」ってまさにクロスセルなんですね!あれ、つい頼んじゃうんですよね。
しかも原価率が低い商品を勧めるので、利益率も高い。クロスセルは「頼む側も嬉しい、売る側も嬉しい」というWin-Winの構図を作れるのが強みです。ただし、お客さんに「押し売りされた」と感じさせないことが大前提です。
成功するアップセルの3つの原則
LINEで客単価を自動で上げるおすすめ商品提案のイメージ
アップセルで「押し売り」にならないためには、どうすればいいんですか?
3つの原則があります。原則1は「価格差は元の商品の25%以内」。3,000円のメニューなら、勧めるアップグレードは3,750円まで。あまりにも価格差があると心理的抵抗が大きくなります。
原則2は「具体的なベネフィットを伝える」。「プレミアムプランのほうがいいですよ」ではなく「プレミアムプランだと○○も○○もついて、結果的にお得です」と、何がどう良いのかを具体的に。原則3は「選択肢を提示する」。「こちらに変えますか?」ではなく「AとBどちらがいいですか?」と選ばせる。お客さん自身が選んだという感覚が大事です。
業種別アップセル・クロスセル成功パターン
業種ごとの具体的な成功パターンを見ていきましょう。
- 美容サロン:カットのみのお客様にトリートメント追加を提案(クロスセル)。「梅雨の時期はダメージが気になる方が多いので、保湿トリートメントがおすすめです」
- 飲食店:ランチセットにデザートセットへのアップグレードを提案(アップセル)。「プラス300円で本日のデザートとコーヒーが付きます」
- パーソナルジム:月4回プランの方に月8回プランを提案(アップセル)。「週2回のペースだと筋力アップの効果が2倍速いというデータがあります」
- EC通販:商品購入時に関連アイテムをレコメンド(クロスセル)。「この商品を購入した方の80%がこちらも一緒に購入しています」
「この商品を購入した方の80%がこちらも」ってAmazonでよく見ますね。あれ、すごく効果ありそう。
「社会的証明」の力ですね。他の人もやっていると分かると、人は安心してその行動を取りやすくなる。このテクニックはオンラインだけでなく、店頭のPOPやLINEのメッセージでも使えます。
LINEを使った事前アップセルの仕組み
アップセルって来店時にその場で提案するものですよね?LINEで事前にできるんですか?
ここが面白いところです。来店前にLINEで事前にアップグレードの提案をしておくことで、お客さんは自分のペースで検討できます。対面だと「断りにくい」「考える時間がない」というストレスがありますが、LINEなら自分のペースで判断できるので、結果的に成約率が上がるケースも多いんです。
なるほど!予約の前日とかに「明日のご予約、プレミアムコースへのアップグレードはいかがですか?」みたいなメッセージを送るんですね。
まさにそのイメージです。ToolsBoxのシナリオ配信なら、予約日の前日に自動でアップグレード案内を送る設定ができます。しかもお客さんの過去の利用履歴に基づいて、最適なアップグレードプランを自動で提案することも可能です。
クロスセルで失敗しないための注意点
クロスセルで気をつけることってありますか?提案しすぎると嫌がられそうですけど。
最も大事なのは「関連性」です。カットに来た人にネイルを勧めるのは違和感がありますが、カットに来た人にヘアケア商品を勧めるのは自然ですよね。お客さんが「確かにそれも必要かも」と思える関連性のある提案だけに絞ることが鉄則です。
もう一つ大事なのが提案のタイミング。満足度が最も高い瞬間に提案するのがベストです。美容サロンなら施術が終わって仕上がりに満足している瞬間、飲食店なら「美味しかった」と思っている食後のタイミング。お客さんの気分が良いときの提案は受け入れられやすいのです。
まとめ:客単価アップは「提案力」で決まる
アップセル・クロスセルは、「お客さんにとって本当に良い提案ができるかどうか」が成否を分けます。押し売りではなく、お客さんの体験価値を高める提案を心がけてください。まずは自社の商品やサービスで「自然な組み合わせ」を3つ洗い出すところから始めてみましょう。その3パターンをスタッフ全員で共有するだけでも、客単価は確実に変わってきます。
田辺一雄
株式会社エムディエス代表取締役 / ToolsBox代表。起業25年目。日本商工会議所青年部 元副会長・元広報委員長。FM福井ハイライトフライデー「教えてたなっちなかっち」出演中。中小企業のLINE公式アカウント活用やマーケティング自動化を支援しています。
関連記事
失敗しない!LINE公式アカウント移行・引き継ぎ完全マニュアル
LINE公式アカウントの移行・引き継ぎを安全に行うための完全ガイド。担当者変更、代理店変更、事業承継など、さまざまなケースに対応した手順と注意点を解説します。
複数店舗もラクラク!LINE公式アカウントの効率的な管理方法
複数のLINE公式アカウントを効率的に管理する方法を徹底解説。店舗ごとのアカウント運用、権限管理、配信の一元化まで、多店舗展開の事業者が知っておくべき管理ノウハウをまとめました。
開封率が変わる!LINE配信のベストタイミング完全ガイド
LINE公式アカウントのメッセージ配信で最適な曜日・時間帯を業種別に解説。開封率を最大化するための配信タイミングの考え方と、データに基づいた改善方法を紹介します。