初期投資ゼロ円!飲食店のテイクアウト・デリバリー始め方ガイド
店内売上だけに頼らない経営へ!手数料を抑えながらテイクアウト・デリバリーを成功させる具体的な手順を紹介します。
テイクアウト・デリバリーは「もう一つの売上チャネル」
初期投資ゼロ円!飲食店のテイクアウト・デリバリー始め方ガイド
コロナ禍をきっかけに急速に広まったテイクアウト・デリバリー需要は、現在も拡大を続けています。飲食店のテイクアウト市場は年間10兆円を超えると言われ、もはや一時的なブームではなく定着したビジネスモデルです。しかし、大手プラットフォームに高額な手数料を支払い続けるのは、小規模飲食店にとって大きな負担。今回は、手数料を最小限に抑えながらテイクアウト・デリバリーを始める方法をお伝えします。
プラットフォーム依存のリスク
田辺さん、テイクアウトやデリバリーを始めるなら、有名なプラットフォームに登録すればいいんじゃないですか?集客もやってくれるし。
確かにプラットフォームは集客力がありますが、手数料が売上の30〜35%もかかることを忘れてはいけません。例えば1,000円の弁当を販売しても、手元に残るのは650〜700円。ここから原価を引くと、利益はほぼ残りません。
35%は大きいですね…。それだと何のために頑張っているかわからない。
そうなんです。もちろんプラットフォームを集客の入口として使う戦略はアリですが、最終的には自社チャネルでの注文に誘導するのが理想です。プラットフォームで知ってもらって、2回目以降は直接注文してもらう。この流れを作ることで、手数料を大幅に削減できます。
初期投資ゼロで始める5つのステップ
自社でテイクアウトを始めるって、専用システムとか必要なんじゃないですか?お金もかかりそう…。
いいえ、初期投資ゼロで始められます。高額なシステムは不要です。以下の5ステップで始めましょう。
- ステップ1:テイクアウトメニューを絞る:店内メニュー全てではなく、持ち帰りに適した5〜10品に厳選する
- ステップ2:容器を選ぶ:100均やネットの業務用容器から、料理に合ったものを少量から仕入れる
- ステップ3:注文受付の仕組みを作る:LINEやInstagramのDMで事前注文を受け付ける。最初は電話でもOK
- ステップ4:告知する:店頭POP、SNS投稿、LINE配信の3点セットで周知
- ステップ5:改善を繰り返す:お客様の反応を見ながらメニューや運用を調整する
LINEで注文を受け付けるのは手軽でいいですね。お客様もわざわざアプリをダウンロードしなくていいし。
はい。LINEは日本人の90%以上が使っているので、新しいアプリを入れてもらうハードルがゼロなんです。ToolsBoxを使えば、LINEのリッチメニューからテイクアウト注文ページに誘導したり、注文確認の自動返信を設定したりできます。電話対応の手間もなくなりますよ。
テイクアウトメニューの選び方
メニューを絞るっていうのは具体的にどう選べばいいですか?人気メニューを全部並べたくなっちゃいますけど。
テイクアウトメニューの選定基準は3つあります。1つ目は「時間が経っても品質が落ちにくいこと」。揚げ物やパスタは冷めると味が落ちますが、丼もの・カレー・煮込み料理は比較的品質を保てます。2つ目は「原価率が低いこと」。テイクアウトは容器代がかかるので、原価率30%以下のメニューが理想です。
そして3つ目が「写真映えすること」。テイクアウトしたお客様がSNSに投稿してくれれば、それが無料の広告になります。彩りの良い盛り付けを意識するだけで、口コミでの拡散力が格段に上がります。
なるほど、SNS映えも計算に入れるんですね。アパレルでも「着たくなる」と「撮りたくなる」は違う感覚で、撮りたくなる商品のほうが売上につながりました。
デリバリーを自社で行う方法
デリバリーは配達員が必要ですよね?個人店で自社配達って現実的ですか?
実は半径2km以内なら自社配達は十分現実的です。ランチタイムのピーク後、14時〜16時の手が空く時間帯を配達時間に設定すれば、追加の人件費もかかりません。自転車やバイクで15分以内に届けられる範囲を「配達エリア」として設定しましょう。
さらに配達をお客様との接点として活用するのもポイントです。配達時に手書きのメッセージカードやサンプル品を同封すると、お客様の満足度が上がり、リピート率が大幅に向上します。プラットフォーム経由のデリバリーでは絶対にできないことです。
手書きのメッセージカード!温かみがあっていいですね。大手のデリバリーでは味わえない体験ですよね。
LINE×テイクアウトで売上を最大化する方法
テイクアウトの売上を安定させるコツは「習慣化」です。「毎週金曜日はテイクアウトの日」など、曜日を固定して告知を繰り返すことで、お客様の生活の一部にしてもらうんです。ToolsBoxなら、毎週木曜日の夕方に「明日のテイクアウトメニューはこちら!」と自動配信を設定できます。
曜日固定は賢いですね。お客様も「金曜日の夕飯は〇〇のテイクアウト」みたいにルーティンにしてくれたら最高ですよね。
まさにそれが目標です。そしてLINEのセグメント配信を活用して、過去にテイクアウトを注文した人にだけ限定メニューの案内を送るといった施策も効果的です。「テイクアウト利用者限定の新メニュー先行予約」なんて、特別感があって喜ばれますよ。
まとめ:小さく始めて大きく育てるテイクアウト戦略
テイクアウト・デリバリーは、店内売上に依存しないもう一つの収益の柱になります。大切なのは最初から完璧を目指さず、メニュー5品からスモールスタートすること。LINEを活用した自社受注の仕組みを作り、プラットフォーム手数料に利益を削られない体制を整えましょう。週1回のテイクアウトデーから始めて、お客様の反応を見ながら拡大していけば、リスクなく新しい売上チャネルを構築できます。
田辺一雄
株式会社エムディエス代表取締役 / ToolsBox代表。起業25年目。日本商工会議所青年部 元副会長・元広報委員長。FM福井ハイライトフライデー「教えてたなっちなかっち」出演中。中小企業のLINE公式アカウント活用やマーケティング自動化を支援しています。
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