シニア層に愛される飲食店になる!60代以上の集客完全ガイド
高齢化社会の優良顧客を掴む!メニュー作りから接客まで、シニア世代が通いたくなる飲食店づくりのポイントを解説。
シニア層は飲食店にとって最も価値のある顧客層
シニア層に愛される飲食店になる!60代以上の集客完全ガイド
日本の人口の約30%が65歳以上という超高齢社会。飲食店の集客というと若年層やファミリー層をターゲットにしがちですが、実はシニア層こそ飲食店にとって最も安定した顧客層になりえます。平日の昼間に時間があり、外食を楽しむ余裕があり、気に入った店には何度も足を運んでくれる。こうした特性を理解して取り組む店舗が増えています。
シニア顧客の行動パターンを理解する
田辺さん、シニア層のお客様ってどんな特徴があるんですか?若い世代とは来店パターンが違いそうですけど。
大きく3つの特徴があります。まず来店時間帯が平日の11時〜14時に集中すること。次に、一度気に入ると週2〜3回のペースで通い続けること。そして、口コミの影響力が非常に大きいことです。「あのお店良かったわよ」と友人グループに共有すると、一気に5〜6人の新規客につながることも珍しくありません。
週2〜3回通ってくれるって、ものすごくありがたいお客様ですね!アパレル時代もシニアのお客様はリピート率が高くて、売上を支えてくれていました。
その通りです。しかもシニア層は価格よりも「安心感」と「居心地の良さ」を重視します。だから安売り競争に巻き込まれにくい。客単価も安定しやすいんですよ。
シニア層に愛されるメニュー作りのコツ
メニュー作りでは何を意識すればいいですか?量は少なめのほうがいいんでしょうか。
はい、量は重要なポイントです。ただ、単に量を減らすだけではなく、「少量ずつ多種類」が喜ばれる傾向があります。具体的には以下の工夫が効果的です。
- ハーフサイズの設定:通常メニューの半量を7割の価格で提供。「もう少し食べたいけど多すぎる」というニーズに応える
- 小鉢セット:3〜4種類の小鉢を組み合わせた定食スタイル。目にも楽しく、栄養バランスも伝えやすい
- 柔らかさへの配慮:硬い食材は細かく刻む、煮込み時間を長くするなどの工夫。メニュー表に「やわらか仕立て」と記載するだけで安心感が生まれる
- 塩分控えめオプション:味付けを通常と薄味で選べるようにする。健康志向のシニア層から高評価を得やすい
- 文字サイズの配慮:メニュー表の文字は14ポイント以上が推奨。暗い照明の中でも読みやすいよう、コントラストをはっきりさせる
メニュー表の文字サイズって、見落としがちだけど大事ですよね。読めないメニューだとお客様が注文しにくくなって、結局「いつもの」しか頼めなくなっちゃう。
そうなんです。実はメニュー表をリニューアルして文字を大きくしただけで、注文数が増えて客単価が15%上がったという事例もあります。読めるから色々頼んでみたくなる、というシンプルな理由です。
接客で気をつけるべきポイント
接客面ではどんなことに気をつければいいですか?
最も大切なのは「急がせないこと」です。注文に時間がかかっても、会計に時間がかかっても、せかさない。シニア層が離れていく一番の理由は「このお店は居づらい」という感覚なんです。
わかります。忙しい時間帯だとつい「お決まりでしょうか?」と声をかけがちですけど、それがプレッシャーになっていることもあるんですね。
その代わりに「ごゆっくりどうぞ」と一言添えるだけで印象が変わります。他にも、座席の配置も重要です。段差のない席を確保する、椅子は立ち上がりやすい高さにする、手すりを設置するなど。ちょっとした配慮が「また来たい」につながります。
シニア層へのLINE活用術
「シニア層にLINEなんて…」と思う方も多いかもしれませんが、実は60代のLINE利用率は約80%にまで達しています。メールよりもLINEのほうがチェックする頻度が高いという調査結果もあり、飲食店の集客ツールとしては非常に有効です。
えっ、60代でも80%がLINE使ってるんですか?お孫さんとのやり取りで使い始めた方が多いみたいですね。
そうなんです。ただし、配信の仕方には配慮が必要です。文字は大きめに、情報量は少なく、一番伝えたいことを最初に書く。長文は読まれにくいので、1メッセージ1テーマが基本です。ToolsBoxのリッチメニューなら、大きなボタンでわかりやすくメニューを表示できるので、シニア層にも操作しやすいですよ。
来店するたびにスタンプが貯まるデジタルスタンプカードも良さそうですね。紙のスタンプカードだと忘れちゃうけど、LINEならいつもスマホに入ってますし。
まさにその通りで、ToolsBoxのスタンプカード機能はシニア層にとても好評です。紙のカードを財布から探す手間がなくなりますからね。「LINE見せるだけでスタンプが押せる」というシンプルな体験が大事です。
シニア集客で避けるべきNG行動
シニア層の集客で逆効果になりがちなNG行動も押さえておきましょう。善意でやっていることが、実は嫌がられているケースもあります。
- 「シニア割」という名称:「年寄り扱いされた」と感じる方が多い。「ゆったりランチプラン」「大人の贅沢コース」など、年齢を直接的に表現しない名称を使う
- 過度な手助け:必要以上に世話を焼くと自尊心を傷つけることがある。サポートが必要かどうかは、相手の様子を見て判断する
- BGMの音量が大きすぎる:会話が聞こえにくくなり、食事を楽しめなくなる。シニア客が多い時間帯はBGM音量を下げるのも一案
「シニア割」って言い方がNGなのは意外でした。確かに自分が言われたら微妙かも…。ネーミングの工夫って大事ですね。
飲食店のマーケティングは、お客様の立場に立って考えることが基本です。シニア層に限らず、「自分がされて嬉しいか」を常に自問することが、長く愛されるお店づくりの第一歩になります。今日からまず一つ、メニューの文字サイズを見直すところから始めてみてください。
田辺一雄
株式会社エムディエス代表取締役 / ToolsBox代表。起業25年目。日本商工会議所青年部 元副会長・元広報委員長。FM福井ハイライトフライデー「教えてたなっちなかっち」出演中。中小企業のLINE公式アカウント活用やマーケティング自動化を支援しています。
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