リピーター情報を売上に変える!顧客データの集め方と活用法3選
ツールEを使った顧客情報の収集から、誕生日や来店履歴を活用したアプローチ方法まで、データを売上につなげる実践術を紹介。
「常連さんが多い」のに売上が伸びない理由
リピーター情報を売上に変える!顧客データの集め方と活用法3選
飲食店を経営していると、「うちは常連さんが多いから大丈夫」と安心してしまうことがあります。しかし、常連客の情報を体系的に管理し、活用できている店舗は実はごく少数です。顧客データを正しく集めて活用することで、リピーターの来店頻度を上げ、客単価を向上させ、紹介を生み出す仕組みが作れます。今回は、飲食店が今すぐ実践できる顧客データの集め方と、売上に直結する活用法3つを具体的に解説します。
なぜ飲食店に顧客データ管理が必要なのか
田辺さん、飲食店って「顔で覚えてる常連さん」が多いイメージがあるんですけど、わざわざデータで管理する意味ってあるんですか?
いい質問ですね。実はそこが大きな落とし穴なんです。顔で覚えているだけだと、そのスタッフが辞めたら情報も一緒に消えてしまう。しかも、来店頻度が落ちていることに気づけないんですよ。データがあれば「先月2回来ていた山田さんが今月は1回も来ていない」とすぐにわかります。
確かに!私がアパレルで店長をしていた時も、顧客カードを作り始めてから「3ヶ月来てないお客様」がすぐにわかるようになって、お手紙を出したらまた来てくれたんですよ。飲食店でも同じことができるわけですね。
まさにそれです。飲食店の場合、さらに強力なのは誕生日、好みのメニュー、アレルギー情報といったパーソナルなデータも蓄積できること。「前回のお気に入りワインを覚えていてくれた」という体験は、値引き以上の価値があります。
活用法1:来店履歴を使ったリピート促進
具体的にどうやってデータを売上につなげるんですか?
まず1つ目は来店履歴を使ったアプローチです。お客様の平均来店サイクルを把握して、次の来店タイミングでメッセージを送る方法ですね。
例えば、月2回来店しているお客様であれば、前回来店から2週間後にLINEで「今週のおすすめメニュー」を送ると、自然に来店のきっかけを作れます。重要なのは、単にクーポンを送るのではなく、そのお客様が好きなジャンルの料理情報を送ることです。
- 来店サイクル把握:過去3ヶ月の来店回数から平均サイクルを算出する
- 離反予兆の検知:平均サイクルの1.5倍を超えたら「久しぶりメッセージ」を送付
- 来店頻度別のアプローチ:月4回以上のヘビーユーザーには限定メニュー情報、月1回の人には季節メニューの案内など内容を変える
お客様ごとに送る内容を変えるって、手作業だと大変そうですけど……。
ToolsBoxを使えば、タグ付けとシナリオ配信で自動化できます。例えば「肉料理好き」タグがついた人には肉の新メニュー情報、「魚好き」タグには旬の魚の仕入れ情報を自動で出し分けできる。一度設定すれば、あとはシステムが自動で送ってくれるので、忙しい飲食店のオーナーでも続けられます。
活用法2:誕生日マーケティング
2つ目の活用法は何ですか?
誕生日マーケティングです。これは飲食店と最も相性がいい手法で、しかも実施している店舗が驚くほど少ないんです。誕生日のお客様はグループで来店するケースが多いので、客単価が跳ね上がります。
誕生日マーケティングの成功の鍵は、事前のアプローチタイミングにあります。誕生日当日ではなく、2〜3週間前に「お誕生日おめでとうございます。当日のお食事にデザートプレートをサービスいたします」とメッセージを送ると、予約率が大幅に向上します。
- 3週間前:誕生日特典の案内メッセージをLINEで自動送信
- 1週間前:まだ予約がない場合にリマインドメッセージを送付
- 当日:来店時にサプライズ演出。写真撮影でSNS投稿を促進
- 翌日:お礼メッセージとともに次回使えるクーポンを送付
誕生日のグループ来店って、確かに単価が高いですよね。しかもお友達が「ここいいお店だね」ってなったら、その人たちもリピーターになる可能性がある。
そうなんです。誕生日来店は最強の紹介マーケティングでもあるわけです。ある居酒屋では、誕生日来店のグループ客のうち約30%が、後日別のグループで再来店したというデータもあります。コスト的にもデザートプレート1つで数千円の売上につながるわけですから、費用対効果は抜群です。
活用法3:アンケートで好みを深掘り
3つ目は来店後アンケートを活用する方法です。食後にLINEで簡単なアンケートを送って、お客様の好みや満足度を把握します。
アンケートって、お客様に嫌がられないですか?食事の後に面倒なことしたくないって思われそうで。
そこがポイントで、3問以内に収めるのが絶対条件です。例えば「今日の料理は何点でしたか?」「好きな料理ジャンルは?」「次に食べたいメニューは?」の3問。しかもLINEのリッチメニューでボタンを押すだけで回答できるようにすると、回答率が60%を超えることもあります。
アンケートで集めたデータは、メニュー開発にも活用できます。「洋食が好き」というお客様が多いのに和食メニューが中心なら、洋食メニューを増やすことで満足度を向上できます。また、低評価のフィードバックは改善のヒントの宝庫です。クレームをもらう前に課題を把握できるのは大きなメリットです。
アンケート結果をメニュー開発に使えるのはいいですね。お客様も「自分の意見が反映された」と感じたら、もっと愛着が湧きそう。
おっしゃる通りです。「お客様のリクエストから生まれた新メニュー」というストーリーは、SNSでの発信ネタにもなりますし、リクエストした本人は絶対に食べに来てくれます。データ収集と顧客エンゲージメントを同時に実現できるわけです。
まずは「LINE友だち登録」から始めよう
顧客データ活用の第一歩は、お客様にLINE友だち登録をしてもらうことです。テーブルにQRコードを設置し、登録特典として「本日のドリンク1杯無料」などを提供すれば、登録率は大幅に向上します。ToolsBoxなら、友だち登録と同時に初回アンケートを自動送信し、誕生日や好みの情報を自然な流れで収集できます。まずは1ヶ月、友だち登録を増やすことに集中してみてください。
田辺一雄
株式会社エムディエス代表取締役 / ToolsBox代表。起業25年目。日本商工会議所青年部 元副会長・元広報委員長。FM福井ハイライトフライデー「教えてたなっちなかっち」出演中。中小企業のLINE公式アカウント活用やマーケティング自動化を支援しています。
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