新年の出だしで差をつける!飲食店の正月営業戦略ガイド
お正月も稼げる店になる!特別メニューの企画から営業時間の設定まで、新年スタートダッシュを決める具体策を紹介。
年末年始は「稼ぎ時」にも「休息」にもなる
新年の出だしで差をつける!飲食店の正月営業戦略ガイド
年末年始の営業をどうするか。飲食店オーナーにとって、毎年頭を悩ませる課題の一つです。「正月くらい休みたい」という気持ちと「書き入れ時を逃したくない」という思いが交錯します。結論から言えば、どちらを選んでも正解です。ただし、営業するなら戦略的に、休むなら休む期間を有効活用する。この「どちらを選んでもプラスになる設計」が大切です。今回は、正月営業で最大の成果を出すための具体的な戦略を解説します。
正月に営業すべきか?判断の基準
田辺さん、そもそも飲食店って正月は営業したほうがいいんですか?最近は「正月休み」を取るお店も増えている印象ですが。
良い質問ですね。これは立地と業態で大きく変わります。住宅街のファミリー向けレストランなら、帰省で人が減るエリアでは無理に開けても赤字になります。逆に観光地や繁華街、ロードサイドの店舗は正月こそ稼ぎ時です。
確かに、お正月に家族で外食する人って多いですもんね。特に三が日は料理を作りたくないという主婦の方も多いと聞きます。
そうなんです。判断の基準としては、去年の正月の売上データがあれば最も参考になります。初めての正月営業なら、まず元旦だけ試しに営業して反応を見るのも手です。大事なのは「なんとなく開ける」のではなく、データに基づいて判断すること。
正月特別メニューの作り方
正月に営業する場合、メニューは普段通りでいいんでしょうか?
ここが勝負の分かれ目です。正月は「特別感」を演出することで客単価を30〜50%上げるチャンスです。通常メニューをそのまま提供するのはもったいない。
- 正月限定コース:前菜からデザートまでのコース仕立て。価格帯は通常の1.3〜1.5倍でも「お正月だから」と受け入れられやすい
- おせち風アレンジ:洋食店なら「洋風おせちプレート」、中華なら「中華おせち」など、業態に合わせたおせちアレンジが人気
- お子様正月セット:お年玉袋にミニお菓子を入れてプレゼント。ファミリー層の満足度が格段に上がる
- テイクアウトおせち:店内飲食だけでなく、持ち帰り用のおせちセットも用意すると売上の幅が広がる
洋風おせちプレートって面白い!お正月でも和食に飽きたお客さんに刺さりそうですね。
実際、SNSでも「#洋風おせち」のハッシュタグは年々増えています。和食以外のジャンルこそ、正月に差別化できるチャンスなんです。イタリアンの正月限定コースや、カフェの和スイーツプレートなど、ギャップのあるメニューほど話題になりやすい。
予約管理と人員計画
正月営業で大変なのって、スタッフの確保ですよね。みんな休みたいでしょうし…。
これは事前の計画がすべてです。11月中にはスタッフに正月の出勤可能日を確認し、シフトを組んでおく必要があります。ポイントは3つあります。
11月って、結構早いですね。でもギリギリだと誰も出られないってことになりかねませんもんね。
その通りです。具体的には以下の3つを実践してください。
- 正月手当を設定する:時給25〜50%アップが相場。金額を明示すると出勤希望者が増える
- 営業時間を絞る:通常通りの時間帯ではなく、ランチのみ・ディナーのみに限定して少人数で回す
- 完全予約制にする:予約のみにすれば必要な人数が読めるため、最小限のスタッフで対応できる
完全予約制にするのはいいアイデアですね!食材のロスも減らせるし、スタッフのシフトも組みやすい。
はい。そしてToolsBoxを使えば、LINEから直接予約を受け付けて自動確認メッセージを送る仕組みが簡単に作れます。12月上旬から「正月限定コースのご予約受付開始!」とLINEで告知し、予約フォームに誘導する。お客様にとっても電話不要で便利ですし、お店側も予約台帳を手書きで管理する手間がなくなります。
正月休業する場合の有効活用法
正月に休業を選ぶ場合、ただ休むだけだともったいない気がするんですが…。
おっしゃる通りで、休業期間こそ「仕込みの時間」として活用すべきです。具体的には3つの活動がおすすめです。
- 新メニューの試作:1月以降に投入する新メニューの試作と写真撮影をまとめて行う
- SNSコンテンツのストック:1月分のリール動画や写真を一気に撮影しておく
- LINEの新年挨拶を配信:「明けましておめでとうございます。◯日から営業再開です!」と配信し、再開初日のクーポンを添付する
LINEの新年挨拶、いいですね!お客様も「あ、あのお店からメッセージきた」って思い出してくれそう。
そうなんです。元旦にメッセージを受け取ると、新年最初の接点として印象に残ります。しかもToolsBoxなら配信日時を事前予約できるので、オーナーさんは正月中ずっとスマホを触る必要はありません。12月中に設定しておけば、元旦の朝9時に自動で配信されます。
1月の集客を加速させる仕掛け
正月が終わった後、1月って飲食店は売上が落ちやすいですよね?
はい、いわゆる「1月の閑散期」ですね。年末年始に外食が続いたので自炊に戻る、お金を使いすぎたので節約する。でもこの時期こそ、新年の勢いで新規客を獲得する絶好のタイミングでもあるんです。「新年新しいお店を開拓したい」という心理が働くので、「新春限定メニュー」や「1月来店でポイント2倍」といった施策が効きます。
「新年だから新しいお店に行ってみよう」って気持ち、わかります。人って年の変わり目に行動を変えたくなりますよね。
その心理を活用しない手はありません。正月営業で来てくれたお客様に、1月中に使える再来店クーポンを渡す。これだけで1月の売上の底上げにつながります。LINEで自動配信する仕組みを作っておけば、渡し忘れもありません。
まとめ:正月は「戦略」で差がつく
飲食店の正月営業戦略をまとめます。
- 営業か休業かは立地・業態・過去データで判断する。なんとなくで決めない
- 営業するなら特別メニューと完全予約制で、客単価と効率を最大化する
- スタッフ確保は11月から。正月手当の設定と営業時間の絞り込みがカギ
- 休業する場合もLINEで新年挨拶と再開告知を配信し、お客様との接点を維持する
- 1月の閑散期対策として、再来店クーポンの配布を正月のうちに仕込んでおく
正月営業は、事前の準備で成果が決まります。12月に入ってから慌てるのではなく、11月から計画を始める。この1か月の差が、年明けの売上に直結します。
田辺一雄
株式会社エムディエス代表取締役 / ToolsBox代表。起業25年目。日本商工会議所青年部 元副会長・元広報委員長。FM福井ハイライトフライデー「教えてたなっちなかっち」出演中。中小企業のLINE公式アカウント活用やマーケティング自動化を支援しています。
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