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売れるパッケージプランの作り方!回数券vs月額制、どっちが儲かる?

パーソナルトレーニングの料金プラン設計のコツを解説。回数券、月額制、都度払いのメリット・デメリットと最適な組み合わせ方をご紹介。

料金プランが売上の8割を決める

売れるパッケージプランの作り方!回数券vs月額制、どっちが儲かる?売れるパッケージプランの作り方!回数券vs月額制、どっちが儲かる?

パーソナルジムの経営において、料金プランの設計は売上に直結する最も重要な意思決定の一つです。同じサービスを提供していても、料金の見せ方やプランの組み立て方によって、入会率も客単価も継続率も大きく変わります。今回は回数券、月額制、都度払いのそれぞれのメリット・デメリットを比較しながら、あなたのジムに最適な料金体系の作り方を解説します。

回数券のメリットとデメリット

田辺さん、パーソナルジムの料金体系って、回数券が主流なイメージがあるんですけど、実際どうなんですか?

確かに、パーソナルジムの多くが回数券制を採用しています。メリットは「まとまった売上が先に入る」こと。10回券を販売すれば、10回分の売上が一括で入金されるので、キャッシュフローが安定します。でも、デメリットもあるんです。

デメリットって何ですか?お客様にとってはまとめ買いで安くなるし、ジム側もまとまったお金が入るし、Win-Winに見えますけど。

最大のデメリットは「消化率の問題」です。回数券を買ったお客様の約30%が、全回数を消化しきれずに期限切れになります。一見するとジム側が得したように見えますが、実は大きなリスク。消化できなかったお客様は「損した」と感じ、満足度が下がり、リピートしない。さらに口コミで「あのジムは回数券を使い切れない」と言われると、新規獲得にも影響します。

月額制のメリットとデメリット

じゃあ月額制のほうがいいんですか?最近はサブスクが流行ってますし。

月額制の最大のメリットは「安定した月間収益」です。毎月定額の売上が立つので、経営の予測が立てやすい。お客様にとっても「今月は何回通っても同じ料金」という分かりやすさがあります。ただし、月額制にも課題はあります。

1つ目は「通い放題」にしてしまうとトレーナーの稼働が読めなくなること。月額5万円で通い放題にした場合、毎日来るお客様もいれば月2回しか来ないお客様もいる。平均を出して採算ラインを計算する必要があります。2つ目は退会のハードルが下がること。回数券なら「まだ残ってるから使い切ろう」という心理が働きますが、月額制は「今月で辞めます」の一言で終わりです。

都度払いという選択肢

都度払いはどうなんですか?1回ごとに支払うシンプルな方式。

都度払いはお客様のハードルが最も低い方式です。「とりあえず1回試してみよう」と思えるので、新規のお客様が入りやすい。ただし、経営的には最もリスクが高い。来店数が読めないので売上の予測が立たず、お客様のモチベーション管理も難しい。個人的には都度払いは「入り口」として用意しつつ、メインは月額制か回数券で組むのがベストだと考えています。

入り口として都度払いがあって、慣れてきたら月額制に誘導するイメージですか?

その通りです。これを「ステップアップ型料金体系」と呼んでいます。まず都度払い(1回1万円)で体験してもらい、2〜3回通った時点で「月額プランにすると1回あたりの単価が下がりますよ」と提案する。この段階的な移行が、最も成約率の高い方法です。

最適な料金体系の組み合わせ

回数券、月額制、都度払い、全部やるとなるとお客様が迷っちゃいませんか?

確かに選択肢が多すぎるのはNG。メインの料金体系は1つに絞り、サブで1〜2つ用意するのが理想です。私のおすすめは以下の構成です。

  • メイン:月額制(週2回プラン):月額6〜8万円。最も推したい本命プラン
  • サブ1:月額制(週1回プラン):月額3.5〜5万円。予算を抑えたい方向け
  • サブ2:都度払い:1回1〜1.2万円。まだプランを決めていない方の入り口

回数券はあえて廃止するケースが増えています。理由は先ほど述べた消化率の問題と、「サブスクリプション型のほうがLTV(顧客生涯価値)が高い」というデータがあるからです。月額制のお客様は平均8〜12ヶ月継続するのに対し、回数券のお客様は購入した回数を消化したら終わり、というパターンが多い。

価格の見せ方で入会率が変わる

料金表の見せ方って、入会率に影響しますか?

ものすごく影響します。同じ金額でも見せ方で印象がまったく変わるんです。例えば月額8万円のプランを「月額80,000円」と表示するのと「1回あたり10,000円×月8回」と表示するのでは、後者のほうが「高い」と感じにくい。さらに「1日あたりたった2,667円」と書くと、コーヒー代と比較できるレベルまで心理的ハードルが下がります。

アパレルでもそうでした。「3万円のコート」って言うと高く感じるけど、「1日あたり100円で毎日着れるコート」って言うと安く感じる。同じ手法ですね。

まさにそうです。そして料金表はWebサイトやLINEで確認できるようにしておくのが今のスタンダード。ToolsBoxなら、LINEのリッチメニューから料金プランの詳細ページに直接リンクできるので、お客様は気になった時にすぐ確認できます。「料金が分からないからやめとこう」という機会損失を防げます。

値上げの判断基準とタイミング

開業後に値上げしたくなることもありますよね。値上げって怖くないですか?

値上げは「稼働率が80%を超えたら検討する」のが目安です。枠が埋まっているのに安い価格のままでは、売上の天井が低いまま。値上げの際は既存会員の料金は据え置きにして、新規入会者から新価格を適用するのが一般的です。既存会員には「現在の料金は据え置きます」と伝えることで、むしろ感謝されますよ。

料金プランの設計は、一度決めたら終わりではなく、3〜6ヶ月ごとに見直すべきものです。お客様の反応、入会率、継続率のデータを見ながら、常に最適な料金体系を模索していきましょう。

田辺一雄

田辺一雄

株式会社エムディエス代表取締役 / ToolsBox代表。起業25年目。日本商工会議所青年部 元副会長・元広報委員長。FM福井ハイライトフライデー「教えてたなっちなかっち」出演中。中小企業のLINE公式アカウント活用やマーケティング自動化を支援しています。

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