ToolsBoxToolsBox
マーケティング15分

オムニチャネルで顧客体験を変える!統合マーケティングの実践方法

オムニチャネルマーケティングの基本から実践まで解説。顧客データの統合方法から、チャネル間の連携施策まで具体的に紹介します。

「オムニチャネル」はもはや大企業だけの話ではない

オムニチャネルで顧客体験を変える統合マーケティングの実践方法を解説するイラストオムニチャネルで顧客体験を変える統合マーケティングの実践方法を解説するイラスト

ECサイトで商品を見てから店舗で買う、店舗で試着してからオンラインで注文する——こうした「チャネルをまたいだ購買行動」は、もはや消費者にとって当たり前になっています。しかし多くの中小企業では、店舗とECの在庫は別管理、顧客データはバラバラ、ポイントカードも別々…という状態が続いています。

そもそもオムニチャネルとは?マルチチャネルとの違い

田辺さん、オムニチャネルって最近よく聞きますけど、普通にネットと店舗の両方で売ってるのとは違うんですか?

いい質問ですね。ネットと店舗の両方で売っているのは「マルチチャネル」と言います。オムニチャネルはその一歩先で、すべてのチャネルが統合されていて、顧客がどこから入っても同じ体験ができる状態を指します。例えばECで見た商品の在庫が最寄り店舗にあるか分かる、店舗で貯めたポイントがECでも使える、LINEで受け取ったクーポンが店舗でもECでも使える——こういうシームレスな体験がオムニチャネルです。

なるほど。私がアパレル店長をしていた時、お客様から「ネットで見た商品ありますか?」って聞かれても、EC側の在庫や商品番号が分からなくて困ったことがあったんです。あれってまさにチャネルが分断されている状態ですよね。

まさにそうです。お客様は「同じブランドなんだから当然つながっている」と思っているのに、企業側は別々のシステムで動いている。このギャップが顧客満足度を下げて、機会損失を生んでいるんです。

なぜ今、中小企業にもオムニチャネルが必要なのか

でも、オムニチャネルって大企業がやるイメージが強いんですけど。中小企業でも本当に必要なんですか?

むしろ中小企業こそ必要だと考えています。理由は3つあります。まず消費者の行動が変わったこと。スマホ一つで比較・検索・購入ができる時代に、店舗だけ・ECだけではお客様の購買導線をカバーしきれません。

2つ目は競合との差別化です。大手が当たり前にオムニチャネルを展開する中で、中小企業がチャネルごとにバラバラな体験を提供していたら、どんどんお客様が離れていきます。3つ目はコスト面。以前はオムニチャネルの構築に数千万円かかりましたが、今はLINEやShopifyなどのツールを組み合わせることで、低コストで実現できるようになっています。

オムニチャネル統合の3つのステップ

いきなり完璧なオムニチャネルを目指す必要はありません。以下の3ステップで段階的に進めましょう。

ステップ1:顧客IDの統合

最も重要な第一歩は、店舗の顧客とECの顧客を同一人物として識別できる仕組みを作ることです。LINE公式アカウントを共通のIDとして活用すれば、店舗で友だち追加した人がECでも同じアカウントとして管理できます。

LINEが顧客IDの代わりになるってことですか?

そうです。LINE IDはユーザーごとに一意なので、店舗でもECでもLINEログインを導入すれば、同一顧客として行動を追跡できるようになります。ToolsBoxでは、LINE友だちのプロフィール情報と購買履歴を紐付ける機能があるので、店舗とECの顧客データを自然に統合できます。

ステップ2:チャネル間のデータ連携

顧客IDが統合できたら、次は各チャネルのデータを連携させます。具体的には以下のようなデータ連携です。

  • 在庫情報の共有:ECと店舗で在庫をリアルタイムに同期し、「ネットで見た商品が店舗にあるか」に即答できる状態にする
  • 購買履歴の統合:店舗での購入もECでの購入も同じ画面で確認できるようにする
  • ポイント・クーポンの共通化:どのチャネルで取得したクーポンでも全チャネルで使えるようにする
  • 顧客対応履歴の共有:店舗での問い合わせ内容をECサポートでも把握できるようにする

ステップ3:チャネル横断の施策実行

データが統合できたら、次はどうすればいいんですか?

統合したデータを活用して、チャネルをまたいだ施策を実行します。例えば「ECで商品をカートに入れたけど購入しなかった人に、最寄り店舗の在庫情報をLINEで通知する」とか、「店舗で購入した商品の関連商品をECでレコメンドする」とか。こうした施策がオムニチャネルの真価です。

それってすごく手間がかかりそうですけど、自動化できるんですか?

ToolsBoxのシナリオ配信機能を使えば、条件に基づいた自動メッセージ配信が可能です。例えば「店舗で購入→3日後にLINEでお礼メッセージ→2週間後にECの関連商品を案内」というシナリオを組めば、チャネル横断の施策が自動で動き続けます。

LINEを軸にしたオムニチャネル成功事例

実際にLINEを活用してオムニチャネルを実現している事例を紹介します。

  • アパレルショップ:店頭のQRコードでLINE友だち追加→ECサイトとLINE IDを連携→来店履歴に基づくパーソナルな新作案内をLINEで配信。結果、EC売上が前年比180%に
  • 飲食チェーン:テーブルのQRコードからLINEで注文→会計時にポイント付与→次回来店時にポイントに応じたクーポンをLINE配信。リピート率が35%向上
  • 美容サロン:LINE予約と店頭予約を統合管理→施術後にLINEでホームケアアドバイス→来店間隔に応じたリマインド配信。予約のキャンセル率が20%改善

こうして見ると、LINEって本当にオムニチャネルの「ハブ」として使えるんですね。お客様にとっても新しいアプリを入れる必要がないし。

その通りです。日本の人口の約7割がLINEを使っているわけですから、新しい顧客接点を作るのではなく、既にある接点を最大限活用するという発想が重要です。ToolsBoxはまさにそのために設計されているツールです。

まとめ:まずは「つなげる」ことから始めよう

オムニチャネルと聞くと大がかりなシステム導入を想像しがちですが、最初の一歩は「顧客IDをLINEで統合する」だけで十分です。店舗にQRコードを設置してLINE友だち追加を促し、ECサイトにもLINEログインを導入する。それだけで、お客様がどのチャネルを利用しているかが見えるようになります。データが見えれば施策が生まれ、施策が回れば売上がついてきます。まずは小さな「つなげる」から始めてみてください。

田辺一雄

田辺一雄

株式会社エムディエス代表取締役 / ToolsBox代表。起業25年目。日本商工会議所青年部 元副会長・元広報委員長。FM福井ハイライトフライデー「教えてたなっちなかっち」出演中。中小企業のLINE公式アカウント活用やマーケティング自動化を支援しています。

LINE運用を自動化しませんか?

ToolsBoxなら、施策レシピを選ぶだけでLINE運用を自動化できます。

無料ではじめる