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マーケティング15分

どの施策が効いてる?マルチチャネル分析で見える本当の貢献度

ラストクリックだけじゃ分からない!顧客の購買経路を可視化し、各施策の真の貢献度を明らかにする分析手法を紹介。

「どの広告が売上に効いているか」が分からない問題

どの施策が効いてる?マルチチャネル分析で見える本当の貢献度どの施策が効いてる?マルチチャネル分析で見える本当の貢献度

Instagram広告、Google検索、LINE配信、チラシ、紹介。複数の集客チャネルを運用していると、「結局どの施策が一番効果があるのか分からない」という悩みに直面します。多くの事業者は「最後にクリックされた広告=成果を出した広告」と判断しがちですが、実はその前の接点も購買に大きく貢献しています。正しい効果測定ができれば、無駄な広告費を削減し、効果的な施策に集中投資できるようになります。

ラストクリック信仰の危険性

田辺さん、うちのクライアントさんが「LINE経由の売上がゼロだからLINEを辞めたい」って言ってるんですけど、本当に効果がないんでしょうか?

それ、典型的なラストクリック信仰の罠ですね。例えばこんなケースを考えてみてください。お客様がInstagram広告でお店を知る→LINEで友だち追加して情報を受け取る→後日Google検索して購入する。この場合、売上はGoogle検索に計上されますが、LINEがなければ興味を維持できずに購入しなかった可能性が高い。

なるほど!サッカーで言うと、ゴールを決めた人だけが評価されて、アシストした人が無視されてるようなものですね。

まさにその通りです。マーケティングの世界では、これをアトリビューション(貢献度の帰属)と呼びます。最後のタッチポイントだけでなく、購入までの全行程で各チャネルがどう貢献したかを分析する手法です。

小規模ビジネスでもできるアトリビューション分析

アトリビューション分析って、大企業がやる高度なやつですよね?中小企業には無理なんじゃ…。

確かに高度な統計モデルを使った分析は大企業向けですが、シンプルなアプローチなら小規模ビジネスでも十分実践可能です。まず一番簡単な方法は「お客様に聞く」こと。購入時やLINE友だち追加時に「何を見てお知りになりましたか?」と質問する。選択肢を5つほど用意しておけば、チャネル別の認知経路が見えてきます。

もう一歩進んだ方法は、チャネルごとに異なるURLやクーポンコードを使うことです。Instagram経由なら「INSTA10」、チラシ経由なら「FLYER10」というクーポンコードを発行すれば、どのチャネルから来たお客様かが正確に追跡できます。ToolsBoxのタグ機能を使えば、流入経路別にお客様を自動的にタグ付けすることもできます。

各チャネルの役割を正しく理解する

チャネルごとに役割が違うってことですか?

その通りです。マーケティングファネルの観点から、各チャネルには得意な役割があります。認知段階ではSNS広告やSEO記事。検討段階ではLINE配信やメルマガ。購入段階ではリターゲティング広告や限定クーポン。各チャネルを「認知」「検討」「購入」のどの段階で使うかを意識することが重要です。

LINEって検討段階で効くんですね。だから直接の売上には見えにくいけど、実は重要な役割を果たしている、と。

まさにそうです。LINEは「見込み客を温めて購入につなげる」中間地点として非常に効果的なんです。友だち追加してもらったお客様に、定期的に有益な情報を送り、信頼を構築し、最適なタイミングでオファーを出す。この流れを作れるのがLINEの強みです。

データに基づいた予算配分の最適化

分析した結果をどうやって予算配分に活かすんですか?

基本的な考え方は「投資対効果(ROI)の高いチャネルに集中する」ことです。ただし先ほど話したように、ラストクリックだけで判断しないこと。認知チャネルを止めると、検討・購入チャネルの効果も連鎖的に下がります。

おすすめのアプローチは「テスト&ラーン」です。例えば1ヶ月だけInstagram広告を止めてみる。その間にLINE経由の購入が減ったら、InstagramがLINEに流入を送っていた証拠です。逆に変わらなければ、その分の予算を他に回せます。小さな実験を繰り返して、最適な組み合わせを見つけていきます。

実践的な効果測定ダッシュボードの作り方

  • チャネル別:各チャネルからの流入数、コンバージョン数、コスト
  • ファネル別:認知→検討→購入の各段階の転換率
  • 顧客セグメント別:新規vs既存、流入チャネル別のLTV
  • 時系列:月次のチャネル別推移で傾向を把握

こういうダッシュボードって、エクセルで作るんですか?

最初はエクセルやGoogleスプレッドシートで十分です。月に1回、各チャネルの数字を入力して推移を見るだけでも大きな気づきが得られます。ToolsBoxを使っていれば、LINE経由の指標はダッシュボードで自動的に確認できますので、他のチャネルの数字と突き合わせるだけでOKです。

完璧な分析を目指すより、まずは数字を「見える化」するところから始めればいいんですね。

その通りです。測定しなければ改善できない。でも完璧な測定を目指して何も始めないよりは、不完全でもいいから数字を追い始めることが大切です。まずは「お客様にどこで知りましたか?と聞く」ことから始めてみてください。それだけで見えてくるものが必ずあります。

マーケティング予算を最大限に活かすために、「感覚」ではなく「データ」に基づいた判断を始めましょう。正しい効果測定ができれば、同じ予算でより大きな成果を生み出すことが可能になります。

田辺一雄

田辺一雄

株式会社エムディエス代表取締役 / ToolsBox代表。起業25年目。日本商工会議所青年部 元副会長・元広報委員長。FM福井ハイライトフライデー「教えてたなっちなかっち」出演中。中小企業のLINE公式アカウント活用やマーケティング自動化を支援しています。

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