見るべき数字はこれだけ!マーケティングKPI設定と分析の完全ガイド
マーケティング活動で追うべきKPIの設定方法と分析手法を解説。業界別の重要指標と、効果的なダッシュボード作成方法を紹介します。
数字が多すぎて何を見ればいいか分からない問題
見るべき数字はこれだけ!マーケティングKPI設定と分析の完全ガイド
Google Analytics、LINE配信レポート、SNSインサイト——マーケティングツールが増えるほど、見るべき数字も増えていきます。しかし重要な指標は実は数個しかありません。本当に見るべきKPIを絞り込み、定期的にチェックする体制を作ることで、マーケティング活動の成果は劇的に向上します。
KPIとKGIの違いを正しく理解する
田辺さん、そもそもKPIって何の略ですか?よく聞くんですけど、実は曖昧で。
KPIは「Key Performance Indicator」で、日本語にすると「重要業績評価指標」です。似た言葉でKGI(Key Goal Indicator:重要目標達成指標)がありますが、KGIが最終ゴール、KPIはそのゴールに向かう途中の指標です。
例えで言うとどうなりますか?
例えば飲食店なら、KGI:月間売上300万円、KPI:客数150人×客単価2,000円。さらにKPIを分解すると「新規来店数50人」「リピート来店数100人」「LINE配信からの来店数30人」といった具体的な指標になります。大切なのは、KPIを改善すればKGIが達成できるという因果関係を作ること。
業種別:追うべきKPI3選
業種によって重要なKPIは違いますよね。代表的な業種で教えてください。
主要な業種ごとに、特に重要な3つのKPIを挙げましょう。
飲食店:
- リピート率(2回目来店率)
- 客単価
- LINE配信からの来店数
美容サロン:
- 次回予約率
- 顧客あたりの年間利用回数
- 指名率
EC・通販:
- カゴ落ち率
- LTV(顧客生涯価値)
- リピート購入までの日数
どの業種も3つだけなんですね。もっとたくさん見なきゃいけないと思ってました。
最初は3つで十分です。多くの指標を追おうとすると、結局どれも見なくなる。まず3つを毎週必ずチェックする習慣を作ることが大事。改善の手応えが出てきたら、徐々に指標を追加すればいいんです。
KPIダッシュボードの作り方
KPIを見やすくまとめるダッシュボードって、どうやって作ればいいですか?
大原則は「1画面で全体像が見える」こと。ToolsBoxのダッシュボードなら、LINE配信の開封率・クリック率・友だち増減数・セグメント別の反応率が一覧で表示されます。外部データも合わせるなら、Googleスプレッドシートで簡易ダッシュボードを作るのが手軽です。
スプレッドシートでも大丈夫なんですね。高いBIツールが必要かと思ってました。
スプレッドシートで十分です。ポイントは、毎週同じタイミングで数字を記録すること。月曜の朝に先週のKPIを記録する、と決めてしまう。続けるうちにトレンドが見えてきて「先月と比べて開封率が下がっている」「リピート率が上がっている」といった変化に気づけるようになります。
KPIが悪化したときの改善アクション
KPIが下がったとき、どう対処すればいいですか?パニックになりそう。
パニックになる必要はありません。KPIが悪化したら、その指標をさらに分解して原因を探るのが鉄則です。例えばリピート率が下がったなら「初回来店→2回目のリピート率は?」「3回目以上のリピート率は?」と分解する。初回→2回目で落ちているなら、初回来店後のフォローに問題がある可能性が高い。
分解して原因を特定してから対策を打つ、ということですね。
そうです。そして対策を打ったら、2〜4週間後に再度KPIをチェックして効果を確認する。この「計測→分解→対策→再計測」のサイクルを回すことが、マーケティングの改善そのものです。
まとめ:数字に基づいたマーケティングで成果を最大化
マーケティングKPIは「全部見る」のではなく、自社にとって重要な3つの指標に絞り、毎週チェックする仕組みを作ることが成功のカギです。KGIから逆算してKPIを設定し、悪化したら分解して原因を探り、対策を打つ。このサイクルを回し続ければ、感覚ではなくデータに基づいた確かなマーケティングが実現します。
田辺一雄
株式会社エムディエス代表取締役 / ToolsBox代表。起業25年目。日本商工会議所青年部 元副会長・元広報委員長。FM福井ハイライトフライデー「教えてたなっちなかっち」出演中。中小企業のLINE公式アカウント活用やマーケティング自動化を支援しています。
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