LINE配信の時間帯で開封率が3倍変わる!業種別・ターゲット別の最適タイミング完全ガイド
LINE配信の最適な時間帯・曜日を業種別・ターゲット別に徹底解説。開封率60%超を実現する配信スケジュールの組み方、ABテストによる検証方法、避けるべきNG時間帯まで、データに基づいた実践ノウハウを紹介します。
LINE配信の時間帯ひとつで、開封率は2〜3倍変わる
LINE公式アカウントの配信で「内容には自信があるのに、思ったほど反応がない」と感じたことはありませんか?その原因は、メッセージの中身ではなく「いつ送っているか」にあるかもしれません。
LINE公式アカウントのメッセージ開封率は平均55〜65%と、メールマガジンの約20%と比べて圧倒的に高い数値を誇ります。しかし、配信タイミングを最適化するだけで開封率が70〜80%まで跳ね上がるケースも珍しくありません。逆に、タイミングを外せば40%を下回ることもあります。
この記事では、時間帯・曜日・業種・ターゲット層ごとの最適な配信タイミングを、具体的なデータとともに徹底解説します。
なぜLINE配信の時間帯がこれほど重要なのか
田辺さん、LINEのメッセージって後からでも読めますよね?配信時間ってそこまで重要なんですか?
確かにトーク一覧に残りますが、LINEの特性上、通知が来た瞬間に開封するかどうかが勝負なんです。配信から30分以内に開封する人が全体の約60%を占めるというデータがあります。通知を一度スルーされると、新しいメッセージに埋もれてしまい、そのまま読まれない確率が一気に高まります。
30分以内に6割ですか。ということは、お客様がスマホを見ているタイミングに送らないと意味がないってことですね。
その通りです。メールなら受信ボックスに溜まっていて後で確認する習慣がありますが、LINEはリアルタイムコミュニケーションのツールです。通知が来た瞬間に「今読むかどうか」が決まる。だからこそ、お客様の生活リズムに合わせた配信タイミングの設計が欠かせないんです。
プッシュ通知とトークリスト、2つの接点を意識する
LINEメッセージがユーザーの目に触れるルートは主に2つあります。
- プッシュ通知:配信直後にスマホ画面に表示される。即時開封を狙える最も強力な接点
- トークリスト:LINEアプリを開いたときに一覧表示される。未読バッジが目印になる
プッシュ通知は配信から数分以内が勝負です。一方、トークリストでの閲覧は「LINEを開いたついでに見る」行動なので、友人・家族のメッセージに紛れて埋もれやすいのが特徴です。開封率を最大化するには、プッシュ通知をリアルタイムで確認してもらえる時間帯を狙うことが基本戦略になります。
時間帯別の特徴と開封率の傾向
1日の中でLINEの開封率がどう変動するか、時間帯ごとの特徴を見ていきましょう。
時間帯別のLINE開封率イメージ:通勤時間帯・昼休み・帰宅後・就寝前にピークが来る
早朝(5:00〜7:00):低開封率ゾーン
起床直後の時間帯は、スマホを見る人はいるものの情報を受け取るモードではないため、開封率は低めです。ニュースアプリや天気予報など、習慣的にチェックするアプリが優先されます。この時間帯にプッシュ通知を送ると「朝から営業的なメッセージが来た」とネガティブな印象を持たれるリスクもあります。
通勤・通学時間帯(7:00〜9:00):中〜高開封率
電車やバスの中でスマホを触る時間帯です。開封率は平均より高めですが、混雑した車内ではリンクをクリックしたりクーポンを保存したりといったアクションにはつながりにくい特徴があります。
- テキスト中心の短い情報配信に向いている
- 長文の読み物コンテンツは避けたほうがよい
- ニュースや豆知識などの「軽い情報」との相性が良い
午前中(9:00〜11:00):業種によって差が大きい
ビジネスパーソンは仕事に集中しているため反応が鈍い一方、主婦層やシニア層は家事が一段落してスマホを手に取る時間帯です。飲食店のランチ集客には10:30〜11:00がゴールデンタイム。「今日のランチどうしよう」と考え始めるタイミングに刺さります。
昼休み(11:30〜13:00):高開封率のゴールデンタイム
全ターゲットに共通して開封率が高くなるピークタイムの一つです。12:00〜12:30が特に反応が良く、多くの企業が狙う時間帯でもあります。
- ビジネスパーソン:休憩中にスマホを確認する
- 主婦層:昼食後のリラックスタイム
- 学生:授業の合間にチェック
昼休みはみんなスマホ見てますもんね。ただ、みんなが狙う時間帯ってことは、他社のメッセージと被って埋もれるリスクもありませんか?
いい着眼点です。実は12:00ちょうどに送る企業が集中するので、あえて12:15や12:30にずらすことで、通知の「順番待ち」を避けるテクニックがあります。15分ずらすだけで開封率が5〜10%改善したという報告もありますよ。
午後(13:00〜17:00):じわじわ回復する時間帯
13:00〜15:00は昼食後の眠気もあり、やや低調です。しかし15:00〜17:00は「午後の休憩」や「仕事の合間」でスマホを見る人が増え、回復傾向に入ります。飲食店のディナー集客にはこの時間帯が有効です。
帰宅時間帯(17:00〜19:00):中〜高開封率
退勤後の移動時間で、朝の通勤時間帯と同様にスマホ利用が増えます。「今夜の予定」や「帰りに寄るお店」を考える時間帯なので、飲食・小売・テイクアウト系の配信と相性が良いです。
ゴールデンタイム(19:00〜22:00):最高開封率ゾーン
夕食後〜就寝前は、1日の中で最も長くスマホに触れる時間帯です。特に21:00前後は開封率のピークを記録することが多く、多くの調査で「最も開封率が高い時間帯」に挙げられています。
- EC・通販のセール情報:購買意欲が高まるタイミング
- 美容サロンの予約促進:「自分へのご褒美」を考える時間
- 教育・習い事の訴求:翌日以降の予定を立てるタイミング
- クーポン配信:翌日の来店動機につなげやすい
ただし注意点があります。21時台は開封率が高い反面、他社も集中的に配信する時間帯です。特にEC系やクーポン配信が多いので、自社のメッセージが通知の中で埋もれないよう、件名やファーストビューの工夫が重要になります。
深夜(22:00以降):ハイリスクゾーン
22:00〜23:00は「寝る前のスマホタイム」として開封率自体は悪くありません。しかし23:00以降の配信は「迷惑な通知」と受け取られやすく、ブロック率が急上昇します。モビルス社の調査では、ブロック理由の第1位は「配信頻度が多すぎるから」(26.5%)ですが、深夜帯の配信はこの不満をさらに加速させます。
深夜に通知が来ると確かに「うるさいな」ってなりますよね。それでブロックされたら元も子もない。
はい。22:00以降の配信は原則として避けるべきです。どうしても夜型のターゲット層に送りたい場合は、21:30までに配信を完了させるのがセーフラインです。
曜日別の開封率傾向と使い分け
時間帯だけでなく、曜日によっても開封率や反応率は変わります。曜日ごとの特徴を押さえて、配信スケジュールに活かしましょう。
月曜日:やや低調なスタート
週明けは仕事やプライベートのメッセージが溜まっており、企業からのメッセージは後回しにされやすい傾向があります。特にB2B向けの配信は避けたほうが無難です。ただし、美容・リラクゼーション系で「週の疲れに備えて今週の予約を」という訴求は月曜朝に有効なケースもあります。
火曜〜木曜:安定して高い反応率
週の中盤は最も安定して開封率が高い曜日帯です。生活リズムが落ち着き、情報を受け取る余裕があるため、多くの業種でベストな配信曜日になります。
- 火曜日:週のリズムが整い、情報収集モードに入る。新商品・新メニューの告知に最適
- 水曜日:週の折り返し。「週後半のモチベーション」を刺激する配信と好相性
- 木曜日:週末の予定を考え始めるタイミング。イベント告知・予約促進に有効
金曜日:週末消費を喚起する最強の曜日
多くの調査で最も開封率が高い曜日として金曜日が挙げられています。週末に向けた情報収集や消費意欲が高まるため、以下のような配信に特に効果的です。
- 週末限定セール・クーポンの配信
- 飲食店の週末ディナー予約促進
- 美容サロンの「週末空き枠」告知
- イベント・キャンペーンの最終告知
金曜日が最強の曜日なんですね。でも逆に、みんなが金曜に送ったら埋もれませんか?
その通りで、金曜の夕方〜夜は配信が集中します。対策としては金曜の午前中〜昼に先出しする方法があります。「今週末限定!」という訴求を金曜の11:00に送れば、昼休みにじっくり読んでもらえて、午後に予約や購入の行動につなげやすくなります。
土曜日:B2Cの黄金日
B2B向けの配信は避けるべきですが、B2C向けの配信は土曜日も高い開封率を記録します。特に10:00〜11:00の午前中と、14:00〜16:00の午後が狙い目です。お出かけ前の情報収集、午後の買い物タイムと重なるためです。
日曜日:翌週の準備モード
日曜の午前中は比較的ゆったりとスマホを見ている時間帯です。美容サロン・教室・習い事など、翌週の予定に関わるサービスの予約促進に有効です。一方、夕方以降は「サザエさん症候群」に代表される憂鬱な気分のため、押し売り感のあるメッセージは逆効果になりがちです。
業種別のおすすめ配信タイミング
業種によってお客様の行動パターンが異なるため、最適な配信タイミングも変わります。ここでは主要な業種ごとに、具体的なおすすめ時間帯をまとめます。
業種別のLINE配信おすすめ時間帯まとめ
飲食店(レストラン・カフェ・居酒屋)
飲食店は「食事の意思決定タイミング」の30分〜1時間前が鉄則です。
- ランチ集客:10:30〜11:00(「今日のランチどうしよう」のタイミング)
- ディナー集客:16:00〜17:00(「今夜の夕食を考え始める」タイミング)
- 居酒屋・バー:木曜〜金曜の15:00〜17:00(「今週末飲みに行こうかな」のタイミング)
- カフェ:14:00〜15:00(午後のティータイム需要)
- おすすめ曜日:火〜金が安定。週末はイベント連動で
飲食店でよくある失敗が、ランチのメッセージを12:00に送ること。お客様がすでに別のお店に入っていたり、お弁当を買った後では遅いんです。「これからどうしようかな」と考える10:30〜11:00に届けるのがポイントです。
美容サロン(ヘアサロン・ネイル・エステ)
美容サロンの予約は「自分へのご褒美」を考える余裕のある時間帯に促すのが効果的です。
- 平日の予約促進:20:00〜21:00(仕事終わりのリラックスタイム)
- 週末の予約促進:木曜20:00〜21:00(週末の予約を確保させる)
- キャンセル枠の告知:当日の9:00〜10:00(急遽空いた枠を埋める)
- 日曜の午前:9:00〜10:00(「来週の予定」を立てるタイミング)
- おすすめ曜日:木曜・金曜が予約率が高い
小売・アパレル・EC
購買行動は「ゆっくりスマホを触れる時間帯」に集中します。
- セール・クーポン配信:金曜20:00〜21:00(週末ショッピングの意欲が最も高い)
- 新商品告知:火〜木の12:00〜12:30(昼休みに情報収集)
- タイムセール:21:00〜21:30(オンラインショッピングのピーク時間)
- おすすめ曜日:金曜のセール告知 → 土日の購買が黄金パターン
教育・スクール・習い事
学びに関する意思決定は「自己投資を考える時間帯」に行われます。
- 体験レッスンの告知:火〜木の20:00〜21:00(落ち着いて検討できる時間帯)
- 受講生向けリマインド:レッスン前日の18:00〜19:00
- 新講座の案内:日曜10:00〜11:00(翌週のスケジュールを考える時間)
- おすすめ曜日:火〜木がメイン。日曜午前もサブで有効
不動産・住宅
不動産は高額商材のため、じっくり読める時間帯が重要です。
- 物件情報の配信:金曜20:00〜21:00(週末の内覧を促す)
- オープンハウスの告知:木曜の昼12:00〜12:30(週末の予定に組み込んでもらう)
- 資料請求フォロー:水曜19:00〜20:00(週の中盤、情報整理のタイミング)
- おすすめ曜日:木〜金が内覧予約率が高い
医療・クリニック・整骨院
- 定期検診のリマインド:火〜木の9:00〜10:00(予約を入れやすい時間帯)
- 健康情報の配信:水曜12:00〜12:30(昼休みに読んでもらう)
- キャンセル枠の告知:当日朝の8:30〜9:00(今日行こうかなという気持ちに)
- おすすめ曜日:火〜木が予約率安定
ターゲット層別の最適配信時間帯
同じ業種でも、ターゲットとなるお客様の属性によって最適な時間帯は異なります。自社の主要顧客層に合わせてタイミングを調整しましょう。
主婦・子育て世代
- ゴールデンタイム:平日10:00〜11:00(家事が一段落、コーヒータイム)
- サブタイム:13:30〜14:30(お子さんのお昼寝タイム)
- 避けるべき時間:7:00〜9:00(登園・登校の送り出しで忙しい)、17:00〜19:00(夕食準備で余裕なし)
主婦の方は午前中がベストなんですね。私の周りでも、子どもを送り出した後にスマホを見る人が多いです。
そうです。ただ注意したいのは、未就学児の親と小学生以上の親で生活リズムが違うこと。幼稚園ママは9:30以降、保育園ママは8:30以降が落ち着くタイミングです。自社の顧客層に合わせて微調整してください。
ビジネスパーソン(会社員)
- ゴールデンタイム:平日12:00〜12:30(昼休み)、21:00〜22:00(帰宅後のリラックスタイム)
- サブタイム:7:30〜8:30(通勤電車の中)
- 避けるべき時間:9:00〜12:00、13:00〜17:00(勤務中は通知を見れない・見ない人が多い)
学生(大学生・専門学生)
- ゴールデンタイム:21:00〜23:00(夜型の生活リズム)
- サブタイム:12:00〜13:00(授業の合間)、15:00〜16:00(授業後)
- 避けるべき時間:8:00〜10:00(起きていない・授業中)
シニア層(60代以上)
- ゴールデンタイム:9:00〜10:00(朝の日課が終わった後)、14:00〜15:00(午後のゆったりタイム)
- サブタイム:19:00〜20:00(夕食後のテレビタイム前後)
- 避けるべき時間:21:00以降(就寝が早い傾向。夜の通知はブロック原因に)
シニア層は早寝早起きの方が多いため、夜型のビジネスパーソンとは真逆のリズムです。21時の配信は若年層には最適でも、シニア層にはNGになることがある。だからこそ、セグメント分けが重要になるんです。
配信頻度の目安:多すぎず少なすぎず
配信タイミングと同じくらい重要なのが配信頻度です。せっかく最適な時間帯に送っても、配信頻度が不適切だと台無しになります。
業種別の推奨配信頻度
- 飲食店:週2〜3回(ランチ・ディナー・週末イベントなど情報量が多い)
- 美容サロン:週1〜2回(予約促進+ヘアケア情報など)
- 小売・EC:週1〜2回(セール情報+新商品紹介)
- 教育・スクール:週1回(イベント時は追加配信も可)
- 不動産:月2〜4回(物件情報の更新頻度に合わせて)
- 医療・クリニック:月2〜3回(健康情報+定期検診リマインド)
ブロック率との関係
LINE公式アカウントの平均ブロック率は20〜30%と言われています。配信頻度が高すぎると、ブロック率は加速度的に上昇します。
- 週1回配信:ブロック率は低水準(月2〜3%増)で安定
- 週2〜3回配信:コンテンツの質が高ければ許容範囲。質が低いとブロック増加
- 毎日配信:高確率でブロック率が上昇。「通知がうるさい」と感じさせるリスク大
毎日送っちゃダメなんですね。私が前にいたアパレルショップでも、毎日LINE送ってたらブロック率がどんどん上がっていました…。
「送りたい情報がある」ではなく「お客様が受け取りたい情報がある」かどうかで判断することが大切です。自分都合の配信はブロックの原因になります。配信するたびにブロック率をチェックして、異常値が出たら頻度を見直す習慣をつけてください。
ABテストで自社の最適タイミングを見つける方法
ここまで紹介してきた時間帯や曜日の傾向は、あくまで「一般論」です。自社の顧客にとって本当に最適なタイミングは、ABテストで検証して初めて分かります。
配信時間のABテストの手順
ABテストは、以下のステップで進めます。
- ステップ1:仮説を立てる 例:「12:00より21:00の方が開封率が高いのではないか」
- ステップ2:同じ内容のメッセージを2グループに分けて配信する 友だちリストをランダムに2分割し、Aグループには12:00、Bグループには21:00に送る
- ステップ3:開封率・クリック率・コンバージョン率を比較する 最低1週間は結果を追跡する
- ステップ4:勝った方をベースに、さらに細かくテストする 例:21:00が勝ったら、次は20:30 vs 21:30でテスト
ABテスト成功のポイント
- 変更するのは1要素だけ:時間帯をテストするなら、メッセージ内容は完全に同じにする
- 最低300人以上のサンプルサイズ:少なすぎると統計的に有意な結果が出ない
- 2〜4週間かけて複数回テストする:1回だけの結果は偶然の可能性がある
- 季節やイベントの影響を排除する:GW前とGW後では消費者心理が異なる
ABテストで最も大事なのは「1回のテストで結論を出さないこと」です。同じ条件で3〜4回繰り返して、一貫した傾向が見えたら初めて「うちのお客様は21時台がベスト」と言える。地味ですが、この積み重ねが配信効果を大きく変えますよ。
LINE公式アカウントの標準機能でもABテストはできるんですか?
はい、LINE公式アカウントにはA/Bテストメッセージ機能が標準で備わっています。友だち数5,000人以上のアカウントであれば、管理画面から配信時にABテストを設定できます。5,000人未満でも、手動で配信対象を分けることで簡易的なテストは可能です。ToolsBoxならセグメント機能でターゲットを分割して、異なる時間帯に予約配信することで同じことが実現できます。
絶対に避けるべきNGな配信タイミング
最適な時間帯を知ることと同じくらい重要なのが、「絶対にやってはいけないタイミング」を知ることです。
時間帯のNG
- 23:00〜6:00(深夜〜早朝):睡眠を妨げる通知はブロック直行。開封率は高く見えることもあるが、ブロック率も同時に上昇する
- 元日の午前中:年賀メッセージは喜ばれるが、セール告知は不快感を与えやすい
状況のNG
- 自然災害の発生直後:地震・台風・大雨の直後に販促メッセージを送ると、「空気が読めない企業」として炎上リスクがある
- 社会的な事件・事故の直後:重大なニュースの直後は、配信を延期する判断力が求められる
- 大型連休の初日:旅行や外出の準備で忙しく、販促メッセージは後回しにされやすい
災害時の配信は本当に気をつけないとですね。東日本大震災の時も、直後にセール告知を送った企業がSNSで炎上してましたもんね。
はい。「配信しない勇気」も立派なマーケティング判断です。予約配信を設定している場合、災害や大きな事件が起きた際にすぐにキャンセルできる体制を整えておくことも重要です。
季節・イベントに合わせた配信タイミング戦略
年間を通じて、季節やイベントによって消費者の行動パターンは大きく変わります。年間カレンダーを意識した配信計画を立てることで、効果を最大化できます。
主要イベントと配信タイミングの目安
- バレンタイン(2月14日):1月下旬〜2月上旬に告知開始。直前の2月10〜13日に「まだ間に合う」訴求
- 新生活シーズン(3〜4月):2月中旬から早期訴求。引っ越し・入学準備の需要を先取り
- GW(4月下旬〜5月上旬):2〜3週間前から計画を促す配信。GW中は反応率が下がるため、前後に集中
- 夏のボーナス(6〜7月):ボーナス支給日の1週間前から「ご褒美」訴求を開始
- お盆(8月中旬):帰省前の準備期間(8月上旬)に配信を集中
- ハロウィン(10月31日):10月上旬から告知開始。仮装グッズ・パーティー需要を喚起
- ブラックフライデー(11月第4金曜):1週間前から「事前告知→前日カウントダウン→当日」の3段階配信
- クリスマス(12月25日):11月中旬から早期訴求。12月20日前後にラストチャンス配信
- 年末年始:12月28日までに年末の感謝メッセージ。年始は1月4日以降から通常配信を再開
イベント配信で最も重要なのは「早めに始めて、直前に畳みかける」パターンです。クリスマスギフトの訴求を12月24日に始めても遅い。11月中旬から「今年のクリスマスギフト、もう決めましたか?」と種を蒔き、12月に入ったら「まだ間に合います」「ラスト3日!」と緊急性を高めていく。この段階的なアプローチが効果的です。
季節の変わり目を活用する
イベント以外にも、季節の変わり目は配信チャンスです。
- 衣替えシーズン(6月・10月):アパレル・クリーニング業の訴求に最適
- 花粉シーズン(2〜4月):ドラッグストア・医療・空気清浄機などの需要増
- 梅雨入り(6月):室内レジャー・通販・デリバリーの需要が高まる
- 猛暑日:ドリンク・アイス・冷感グッズのタイムリーな訴求
配信タイミングを最適化するための実践チェックリスト
最後に、今日から実践できる配信タイミング最適化のステップをまとめます。
- 自社の顧客層を明確にする:主婦?ビジネスパーソン?学生?シニア?
- 業種別の推奨時間帯を参考に、まず1つの時間帯を試す
- 2〜3週間配信して、開封率のデータを蓄積する
- 別の時間帯でABテストを実施して比較する
- 曜日も変えてテストし、最適な「曜日×時間帯」の組み合わせを見つける
- セグメント別に配信時間を変える(主婦層は午前、ビジネス層は夜など)
- 年間カレンダーを作成し、季節・イベントに合わせた配信計画を立てる
- ブロック率を毎月チェックし、5%を超えたら配信頻度・時間帯を見直す
一気に全部やるのは大変そうですけど、まずは今の配信時間を1つだけ変えてみるところから始めればいいですか?
その通りです。まずは1つだけ変えて、2週間データを取る。これが最初の一歩です。いきなり完璧を目指す必要はありません。小さなテストを積み重ねれば、3ヶ月後には自社だけの「勝ちパターン」が見えてきますよ。
まとめ:LINE配信の時間帯は「顧客の生活リズム」から逆算する
LINE配信の最適なタイミングは、「自分が送りたい時間」ではなく「お客様が受け取りたい時間」から逆算して決めるものです。
この記事のポイントをまとめます。
- 配信から30分以内に約60%が開封する。プッシュ通知のタイミングが命
- ゴールデンタイムは12:00〜12:30(昼休み)と20:00〜21:30(夜のリラックスタイム)
- 曜日は火〜木が安定。金曜は週末消費を喚起する最強の曜日
- 業種・ターゲット層によって最適時間帯は異なる。一般論をそのまま使わず、自社データで検証する
- 23:00以降の配信はブロック率急上昇のリスクがあるため原則NG
- ABテストを繰り返し、自社だけの「勝ちパターン」を見つけることが最も重要
まずは今の配信時間を見直し、1つだけ変えてみることから始めてください。小さな改善の積み重ねが、開封率の大きな差を生み出します。
田辺一雄
株式会社エムディエス代表取締役 / ToolsBox代表。起業25年目。日本商工会議所青年部 元副会長・元広報委員長。FM福井ハイライトフライデー「教えてたなっちなかっち」出演中。中小企業のLINE公式アカウント活用やマーケティング自動化を支援しています。
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