顧客を4タイプに分けるだけ!セグメント別アプローチで売上2倍
RFM分析を使った実践的な顧客分類法と、各セグメントに最適なマーケティング施策を紹介。エクセルでできる簡単な分析手法も解説。
「全員に同じメッセージ」で売上が伸びない理由
LINEでセグメント別メッセージを送り売上2倍を実現する店舗オーナーのイラスト
メルマガやLINEで一斉配信しているのに、反応率がどんどん下がっている。そんな悩みを抱えている事業者は少なくありません。原因はシンプルで、すべてのお客様に同じメッセージを送っているからです。常連客と初回客では求めている情報がまったく違います。顧客を正しくセグメント分けし、それぞれに最適なアプローチをするだけで、売上は劇的に変わります。
RFM分析で顧客を4タイプに分けてみよう
田辺さん、セグメントって聞くと難しそうなイメージがあるんですけど、具体的にどうやって分ければいいんですか?
難しく考える必要はないですよ。RFM分析という手法を使えば、お客様を3つの軸で評価するだけで分類できます。Rは「Recency=最終購入日」、Fは「Frequency=購入頻度」、Mは「Monetary=購入金額」。この3つを見るだけで、お客様の状態がかなり正確に掴めるんです。
3つの軸ですか。でもそれを全部組み合わせたら、かなり複雑になりませんか?
そこがポイントで、最初はシンプルに4タイプに分けるだけで十分です。まず「VIP顧客」は最近も来ていて、頻繁に高額な購入をしてくれるお客様。次に「成長顧客」は最近来始めて、まだ頻度や金額は少ないけど伸びしろがあるお客様。「休眠顧客」は以前はよく来てくれていたのに最近来なくなったお客様。最後に「一見客」は1〜2回来ただけで止まっているお客様です。
なるほど、それなら分かりやすいですね。私がアパレル店長をしていたときも、感覚的にはこの4タイプ、把握していた気がします。
そうなんです。優秀な店長さんは感覚でやっているんですよ。ただ問題は、感覚だと属人的になって、スタッフ全員では共有できない。だからデータで可視化して、誰が担当しても同じ判断ができるようにするのがセグメント分析の目的です。
タイプ別アプローチ:VIP顧客は「特別感」で維持する
顧客を4タイプに分けてセグメント別アプローチで売上2倍のイメージ
まずVIP顧客にはどんなアプローチが効果的ですか?
VIP顧客の最大のモチベーションは「特別扱いされている」という実感です。先行販売の案内、限定商品の優先予約、誕生日に手書きのメッセージカード。こういった「あなただけ」の対応が効果的です。ToolsBoxなら、VIPタグが付いたお客様だけに特別なシナリオ配信を設定できるので、自動化しながらも特別感を出せます。
割引よりも特別感の方が大事なんですか?
実はVIP顧客に安易な割引をすると逆効果になることもあります。「いつも定価で買ってくれているのに、今さら割引?」とかえって価値を下げてしまう。それよりも、新商品の先行体験や、裏メニュー的な特別サービスの方がずっと喜ばれますよ。
成長顧客は「2回目・3回目」が勝負
成長顧客へのアプローチで最も重要なのは、2回目の来店を確実に獲得することです。統計的に、2回来店したお客様が3回目も来る確率は約70%と言われています。つまり、初回から2回目のハードルを越えさせることが、固定客化の最大のカギなのです。
2回目の来店を促すために、初回来店後にクーポンを送るお店は多いですよね。それでいいんですか?
クーポンも有効ですが、タイミングと内容がもっと大事です。例えば初回来店から3日後に「先日はありがとうございました。次回ご来店時に使える○○をご用意しました」というメッセージを送る。ここで重要なのは、単なる割引ではなく、初回の体験を踏まえたおすすめを含めること。ToolsBoxのシナリオ配信なら、初回来店から3日後という配信タイミングを自動で設定できます。
休眠顧客の「掘り起こし」には理由づけが必要
休眠顧客って、もう戻ってこないイメージがありますけど、本当に復活するんですか?
意外と復活するんです。休眠の理由の大半は「不満」ではなく「忘れている」だけ。引っ越しや生活パターンの変化で自然と足が遠のいているケースがほとんどです。だから「きっかけ」さえ作れば戻ってきてくれます。
「お久しぶりです」っていうメッセージでいいんですか?
それだけだとちょっと弱いですね。「来店する理由」を具体的に提示するのが効果的です。「前回ご利用いただいたメニューがリニューアルしました」「新しいスタッフが入りまして、○○が得意です」のように、変化や新しさを伝える。人は「新しくなった」「変わった」と聞くと、もう一度試してみたくなるんです。
一見客を「成長顧客」に変えるファーストステップ
一見客は最もボリュームが大きいセグメントですが、全員を追いかけるのは非効率です。まず大事なのは、一見客の中でも「見込みのある層」を見極めること。初回の購入金額が平均以上、滞在時間が長かった、LINEに友だち追加してくれた、といったシグナルがあるお客様に優先的にフォローしましょう。
全員に同じフォローをしなくてもいいんですね。でもそれって、えこひいきにならないですか?
限られたリソースを効果的に使うのは、えこひいきではなく戦略です。一見客全員に手厚いフォローをしようとすると、結局どれも中途半端になります。まずは可能性の高いお客様に集中して、そこで得たノウハウを徐々に全体に展開していくのが現実的なアプローチです。
エクセルでもできる!簡単セグメント分析の始め方
セグメント分析は高価なツールがなくても始められます。以下の手順でエクセルやGoogleスプレッドシートで実践してみましょう。
- 顧客リストを作成:顧客名、最終来店日、累計来店回数、累計購入金額の4列を用意
- 最終来店日でフィルタ:3ヶ月以内を「アクティブ」、3ヶ月以上前を「休眠」に分類
- 来店回数でフィルタ:アクティブの中で5回以上を「VIP」、2〜4回を「成長」、1回を「一見」に分類
- 購入金額で微調整:来店回数が少なくても金額が大きければ「成長」に格上げ
これなら今日からでもできそうですね。でも毎回手作業で分類するのは大変そう…。
そこはツールの出番ですね。ToolsBoxのセグメント機能を使えば、来店回数や購入金額などの条件を設定するだけで、お客様を自動的にグループ分けしてくれます。しかもリアルタイムで更新されるので、常に最新の状態でアプローチできます。手作業で始めて感覚を掴んだら、自動化に切り替えるのがおすすめです。
セグメント別アプローチで大切な3つの原則
最後に、セグメント別アプローチを実践する上で忘れてはいけない3つの原則をお伝えします。
- 完璧を目指さない:まずは4タイプの分類から始めて、徐々に精度を上げていく
- 配信頻度を分ける:VIP顧客には週1、成長顧客には月2回、休眠顧客には月1回のようにメリハリをつける
- 効果を測定する:セグメント別の反応率を毎月チェックし、アプローチ内容を改善し続ける
全員に同じメッセージを送っていた頃と比べて、セグメント別アプローチに切り替えた事業者の多くが反応率2〜3倍を実現しています。難しいことではありません。まずは自分のお客様を4タイプに分けることから始めてみてください。
田辺一雄
株式会社エムディエス代表取締役 / ToolsBox代表。起業25年目。日本商工会議所青年部 元副会長・元広報委員長。FM福井ハイライトフライデー「教えてたなっちなかっち」出演中。中小企業のLINE公式アカウント活用やマーケティング自動化を支援しています。
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