顧客を自動で5つに分類!売上が変わるCRM活用術
購買頻度と金額で顧客を自動分類し、それぞれに最適なアプローチを実現。エクセル管理から脱却して売上30%アップを目指す方法を解説。
全員に同じメッセージを送っていませんか?
顧客を自動で5つに分類して売上が変わるCRM活用術の図解
「月に1回、全顧客にメールやLINEで同じ内容を一斉配信している」という事業者は多いのではないでしょうか。しかし、初回来店の新規客と10年通っている常連客に同じメッセージを送っても、どちらにも響かないのは当然です。顧客を適切に分類し、それぞれに合ったメッセージを送ることで、同じ配信コストでも反応率は2〜3倍に跳ね上がります。
顧客分類の基本:RFM分析とは
田辺さん、顧客を分類するって言っても、何を基準に分ければいいのか分からないんですが…。
最もシンプルで効果的な方法がRFM分析です。R(Recency:最終来店日)、F(Frequency:来店頻度)、M(Monetary:累計購入金額)の3つの指標で顧客をスコアリングします。この3つが分かれば、お客様がどんな状態にいるかが一目で把握できます。
3つの頭文字でRFMですね。でもそれって計算が大変そう…エクセルでやるんですか?
エクセルでもできますが、正直言ってエクセルで顧客管理をするのは限界があります。データの更新が手動になるし、分類結果をもとにメッセージを送り分ける作業も全部手動になる。CRMツールやLINE連携ツールを使えば、これらを全自動で回せるんです。
5つの顧客セグメントとそれぞれへのアプローチ
LINE公式アカウントで顧客を5つのタイプに自動分類するCRM活用のイメージ
具体的にはどんなグループに分けるんですか?
分かりやすく5つのセグメントに分類します。1つ目は「VIP顧客」。来店頻度が高く、購入金額も大きい、お店の売上を支えるトップ顧客です。全体の10〜15%ですが、売上の40〜50%を占めることが多い。この層には特別感のある対応をします。限定メニューの先行案内や、記念日のサプライズ特典など。
2つ目は「優良顧客」。定期的に来店してくれているが、VIPほどではない層。全体の20〜25%。この層には客単価アップにつながる提案が効果的です。「いつものメニューに+300円で限定デザートがつきます」のような小さなアップセルです。
VIPと優良顧客は嬉しい存在ですね。残りの3つは?
3つ目は「一般顧客」。たまに来店してくれる中間層で、全体の30〜35%。ここには来店頻度を上げる施策、例えばポイント2倍キャンペーンや期間限定メニューの案内が有効です。4つ目は「休眠予備軍」。最近来店が途切れがちな層で、約15〜20%。離脱を防ぐための「お久しぶりクーポン」を自動配信します。
5つ目は「休眠顧客」。3ヶ月以上来店がない層。全体の10〜20%。ここには強力な復帰特典(大幅割引や無料体験)を送りますが、反応がなければそれ以上の追客は控えます。無駄な配信コストを避けるためです。
自動分類の仕組みを構築する
5つに分けるのは分かりましたけど、これを毎月手動で分類するのって現実的じゃないですよね。
もちろん手動ではやりません。ToolsBoxのようなCRM連携ツールを使えば、来店データや購買データをもとに自動的にセグメントが更新されます。例えば「最終来店が30日以上前で、過去の来店頻度が月2回以上」の顧客は自動的に「休眠予備軍」に移動して、翌日にはお久しぶりクーポンが自動配信される、という流れです。
すごい!お客様が来なくなったのを自動で検知してくれるんですね。
そうなんです。人間の目では「最近あのお客様来てないな」と気づけるのはほんの一握りですが、システムなら全顧客を24時間365日モニタリングできます。さらに、一般顧客がVIPに昇格した瞬間に「いつもご利用ありがとうございます」という特別メッセージを送ることもできる。こういった細やかな対応が顧客ロイヤルティを高めるんです。
セグメント別の配信で成果が変わる具体例
同じ「新メニュー登場」の告知でも、セグメントごとに内容を変えるだけで反応率が大きく変わります。
- VIP顧客:「○○様だけに先行でお知らせします。来週から新メニューが登場。VIP限定で初日にご招待しますので、ぜひご予約ください」
- 優良顧客:「新メニューが登場します!いつもの○○と一緒にいかがですか?セットで注文すると200円OFF」
- 一般顧客:「お得な新メニューが登場!今月中のご来店で、もれなくドリンク1杯サービス」
- 休眠予備軍:「お久しぶりです。新しいメニューが加わりました。久しぶりのご来店で20%OFFクーポンをプレゼント」
同じ新メニューの話でも、こんなに伝え方が変わるんですね。VIP向けの「先行ご招待」って言われたら特別感があって嬉しいです。
この「同じ内容を違う切り口で伝える」ことが、セグメント配信の真骨頂です。一斉配信では全員に同じ文面しか送れませんが、セグメントを分けることで一人ひとりに最適なメッセージが届く。結果として開封率もクーポン利用率も来店率も上がるわけです。
まずは自分のお店の顧客データを整理して、5つのグループに分けてみるところからですね。
はい。最初は「最終来店日」だけで分類するだけでも十分です。「30日以内」「31〜90日」「91日以上」の3グループに分けて、それぞれ違う内容のメッセージを送る。これだけで一斉配信よりも確実に成果が出ます。そこから徐々に分類の精度を上げていけばOKです。
顧客分類は「特別な技術」ではなく「仕組み」の問題です。正しいツールを使えば自動化でき、手間をかけずに配信の質を劇的に上げることができます。まずは今ある顧客リストを眺めて、「最近来ていないお客様」がどれくらいいるか確認するところから始めてみてください。
田辺一雄
株式会社エムディエス代表取締役 / ToolsBox代表。起業25年目。日本商工会議所青年部 元副会長・元広報委員長。FM福井ハイライトフライデー「教えてたなっちなかっち」出演中。中小企業のLINE公式アカウント活用やマーケティング自動化を支援しています。
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