ToolsBoxToolsBox
マーケティング15分

新規獲得より5倍お得!既存顧客の維持率を上げる10の施策

既存顧客の維持率を向上させる10の具体的施策を紹介。コミュニケーション戦略から特典設計まで、すぐに実践できる方法を解説。

なぜ既存顧客の維持が最優先なのか

カフェの店主がLINE公式アカウントでリピーターを増やす既存顧客維持のイラストカフェの店主がLINE公式アカウントでリピーターを増やす既存顧客維持のイラスト

「新規顧客を獲得するコストは、既存顧客を維持するコストの5倍かかる」というのはマーケティングの常識です。さらに、顧客維持率を5%向上させるだけで、利益は25〜95%増加するというデータもあります。にもかかわらず、多くの企業が新規獲得に注力し、既存顧客のフォローを後回しにしているのが現状です。

既存顧客が離れていく本当の理由

田辺さん、お客さんが離れていく理由って、やっぱり「サービスに不満がある」からですよね?

実はそうとも限らないんです。調査によると、顧客が離れる理由の約68%は「特に理由がない」あるいは「忘れた」なんです。つまりサービスに不満があるわけではなく、ただ「思い出さなかっただけ」「きっかけがなかっただけ」で離脱している人が大半です。

えっ、そうなんですか!? じゃあ思い出してもらうだけで、かなりの人が戻ってくる可能性があるってことですか?

その通りです。だからこそ定期的な接点を持ち続けること、つまりコミュニケーションを絶やさないことが最も重要な顧客維持施策なんです。では具体的な10の施策を見ていきましょう。

施策1〜5:コミュニケーション系

新規獲得より5倍お得な既存顧客の維持率を上げる10の施策を解説するイラスト新規獲得より5倍お得な既存顧客の維持率を上げる10の施策を解説するイラスト

まず前半5つは、お客さんとの接点を増やす施策です。

  • 施策1:来店後のお礼メッセージ — 来店翌日にLINEで感謝のメッセージを送る。「昨日はありがとうございました」の一言が関係構築の基盤になる
  • 施策2:定期的な役立ち情報配信 — 週1回、お客さんの役に立つ情報をLINEで配信。売り込みではなく価値提供が目的
  • 施策3:記念日メッセージ — 誕生日、来店○回目、登録○ヶ月目など節目に自動でお祝いメッセージを送信
  • 施策4:アンケートでの意見収集 — 「ご意見を聞かせてください」と声をかけることで、お客さん自身が参加意識を持つ
  • 施策5:サプライズ特典 — 予告なしに「日頃の感謝を込めて」特典を送る。期待していなかった分、感動が大きい

来店後のお礼メッセージって、毎回手動で送るんですか?それ大変じゃないですか?

もちろん自動化します。ToolsBoxのシナリオ配信機能を使えば、来店記録をトリガーにして翌日自動でメッセージを送ることができます。1回設定すれば、あとはずっと自動で動き続けるので手間はゼロです。

施策6〜10:特典・仕組み系

後半の5つはどんな施策ですか?

コミュニケーションだけでなく、「仕組み」で維持率を上げる施策です。

  • 施策6:ポイント・スタンプカード — デジタルスタンプカードで来店回数に応じた特典を提供。「あと1回で特典」の通知が来店を促す
  • 施策7:ランク制度 — 利用頻度や金額に応じてブロンズ・シルバー・ゴールドのランクを設定。上位ランクの特典が継続動機に
  • 施策8:先行案内・限定メニュー — 常連客だけに新メニューやセールの先行案内を送る。「選ばれている感」が満足度を高める
  • 施策9:次回予約の促進 — 来店時に次回予約を促す。「次回のご予約で500円OFF」など、その場で次を決めてもらう
  • 施策10:休眠客の掘り起こし — 3ヶ月以上来店がない顧客に特別クーポンを自動送信。復帰のきっかけを作る

ランク制度って面白いですね。私もよく行くカフェでゴールド会員になったとき、なんだか嬉しくて「ここを使い続けよう」って思いましたもん。

心理学でいう「エンダウメント効果」ですね。人は一度手に入れたステータスを失いたくないと感じる。「ゴールドランクを維持するにはあと2回の来店が必要です」というメッセージを送ると、来店のモチベーションになるんです。

10の施策の優先順位の付け方

10個も施策があると、全部やるのは大変ですよね。どこから始めればいいですか?

最優先は「施策1の来店後のお礼メッセージ」と「施策10の休眠客の掘り起こし」です。この2つだけで、維持率は目に見えて改善します。お礼メッセージは「離脱の予防」、休眠客の掘り起こしは「離脱した人の回復」。この攻守両面をまず押さえることが大事です。

確かに、まず「離さない」と「戻す」の両方をカバーするのが合理的ですね。

そしてこの2つが軌道に乗ったら、施策3の記念日メッセージ、施策6のポイントカードと段階的に追加していく。一度にすべてやろうとせず、効果を確認しながら一つずつ積み上げるのが成功の秘訣です。

効果測定:何を見ればいいのか

施策を実行した後って、効果はどうやって測るんですか?

顧客維持率の指標は3つです。リピート率(2回目以降の来店率)、来店間隔(平均何日ごとに来店するか)、LTV(1人のお客さんが生涯で使う金額)。この3つを月次で追跡してください。施策を始める前の数値と比較することで、どの施策が効いているかが分かります。

まとめ:既存顧客こそ最大の資産

新規獲得に追われる経営から、既存顧客を大切にする経営へ。この発想の転換が、安定した売上と利益をもたらします。10の施策のうち、まずは2つだけ始めてみてください。来店後のお礼メッセージと休眠客への掘り起こし。この2つだけで、3ヶ月後にはリピート率の変化を実感できるはずです。

田辺一雄

田辺一雄

株式会社エムディエス代表取締役 / ToolsBox代表。起業25年目。日本商工会議所青年部 元副会長・元広報委員長。FM福井ハイライトフライデー「教えてたなっちなかっち」出演中。中小企業のLINE公式アカウント活用やマーケティング自動化を支援しています。

LINE運用を自動化しませんか?

ToolsBoxなら、施策レシピを選ぶだけでLINE運用を自動化できます。

無料ではじめる