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マーケティング15分

売れる仕組みが見える!カスタマージャーニーマップの作り方【実例付き】

カスタマージャーニーマップの作成方法を実例とともに解説。顧客視点での課題発見から改善施策の立案まで、ステップバイステップで紹介。

なぜ今、カスタマージャーニーマップが必要なのか

雑貨店の女性店員がLINEでカスタマージャーニーを活用して売上アップしている様子雑貨店の女性店員がLINEでカスタマージャーニーを活用して売上アップしている様子

マーケティング施策を打っているのに、思うような成果が出ない。広告費を増やしても売上が比例して伸びない。そんな悩みを抱えている方に共通しているのが、「顧客がどんな経路をたどって購入に至るか」を把握できていないという問題です。カスタマージャーニーマップは、まさにこの課題を解決するための強力なフレームワークです。

カスタマージャーニーマップとは何か?

田辺さん、「カスタマージャーニーマップ」って最近よく聞くんですけど、横文字ばっかりで正直よく分からなくて。簡単に言うとどんなものなんですか?

簡単に言うと、お客さんが商品やサービスを知ってから、買って、使い続けるまでの流れを一枚の地図にしたものです。例えば倉内さんがアパレルの店長をしていたとき、お客さんがお店に来るまでにどんな行動をしていたか考えたことありますか?

うーん、インスタで見て気になって来店する人もいたし、たまたま通りかかって入ってくる人もいましたね。でもそういう「来店前の行動」って、正直あんまり意識してなかったかも。

そこなんですよ。実はお客さんは来店するまでに何段階ものステップを踏んでいるんです。SNSで知る→気になって検索する→口コミを見る→実際に行こうと決める→来店する。このそれぞれの段階で、お客さんが何を考え、何を感じ、どんな行動をとるかを整理するのがカスタマージャーニーマップなんです。

カスタマージャーニーの5つのフェーズ

一般的なカスタマージャーニーは以下の5つのフェーズに分けられます。

  • 認知:お客さんが商品やサービスの存在を初めて知る段階
  • 興味・関心:気になって情報を調べ始める段階
  • 比較・検討:他の選択肢と比べて迷っている段階
  • 購入・申込:実際に買う・申し込む段階
  • 利用・継続:使い始めてリピートするかどうかの段階

なるほど、分かりやすいですね。でも実際にこれを地図にするとなると、何から手をつけていいか分からなくて。

ステップバイステップで解説しますね。まず最初にやるべきことは「ペルソナの設定」です。どんなお客さんの旅路を描くのか、具体的な人物像を決めるところから始めます。

ステップ1:ペルソナを設定する

ペルソナって、架空のお客さん像を作るやつですよね。でもそれって想像で作っちゃっていいんですか?

想像だけで作るのは危険です。実際のお客さんのデータや声をベースに作るのが鉄則。例えば「35歳女性、共働き、2歳の子供あり、InstagramとLINEを毎日使う」というように。既存の顧客データ、アンケート結果、SNSのコメントなどを参考にしてください。

私がアパレル時代に一番よく来てくれていたのは、30代前半のOLさんが多かったですね。その方たちを思い浮かべて作ればいいんですね。

まさにそれです。実在の常連客をモデルにするのが一番リアルなペルソナが作れる方法です。名前もつけて、一人の人間として描くことが大切ですね。

ステップ2:各フェーズでの行動・思考・感情を整理する

ペルソナができたら、5つのフェーズごとに以下の3つを書き出していきます。

  • 行動:具体的に何をしているか(例:Googleで検索する、友達に聞く)
  • 思考:何を考えているか(例:「本当に効果あるのかな」)
  • 感情:どんな気持ちか(例:不安、期待、迷い)

感情まで書くんですか?そこまで必要なんですかね。

感情こそが最も重要です。なぜなら人は感情で動いて理屈で正当化する生き物だから。不安を感じているフェーズには安心させるコンテンツが必要だし、ワクワクしているタイミングには背中を押すメッセージが効果的。感情を把握することで、どんなコミュニケーションをすべきかが明確になるんです。

ステップ3:タッチポイントと課題を特定する

タッチポイントっていうのは、お客さんと接点がある場所のことですよね。ウェブサイトとかLINEとか。

その通りです。各フェーズでお客さんが接触するチャネルやメディアをすべて書き出します。そして重要なのは「課題」を見つけることです。例えば「比較・検討」フェーズで、自社サイトに料金情報が見つけにくいとしたら、そこでお客さんが離脱している可能性が高い。このギャップこそが改善のチャンスです。

なるほど!お客さんがつまずくポイントを見つけるためのマップなんですね。作る目的がやっと分かりました。

その理解が完璧です。マップ自体が目的ではなく、課題発見と改善施策の立案が目的。ここを間違えると、きれいなマップを作って満足して終わり、という本末転倒なことになりかねません。

実例:美容サロンのカスタマージャーニーマップ

実際に美容サロンを例に、カスタマージャーニーマップの一部を見てみましょう。

  • 認知フェーズ:Instagramの投稿でサロンを知る → 行動:投稿を保存する → 思考:「おしゃれな雰囲気」 → 感情:興味
  • 興味フェーズ:プロフィールからLINE登録 → 行動:クーポンを受け取る → 思考:「お得かも」 → 感情:期待
  • 検討フェーズ:口コミサイトで評判を確認 → 行動:予約しようか迷う → 思考:「失敗したくない」 → 感情:不安
  • 購入フェーズ:LINEから予約 → 行動:日程を選ぶ → 思考:「簡単に予約できた」 → 感情:安心
  • 継続フェーズ:施術後のフォローメッセージ受信 → 行動:次回予約を検討 → 思考:「また行きたい」 → 感情:満足

こうやって見ると、検討フェーズの「不安」を解消するのが大事そうですね。口コミが少なかったりすると、そこで離脱しちゃうってことですよね。

まさにそこがボトルネックになりやすいポイントです。LINEで施術後のアンケートを自動送信して、良い回答をいただいた方にGoogleの口コミ投稿をお願いするといった施策が有効ですね。ToolsBoxのシナリオ配信を使えば、来店翌日に自動でアンケートを送り、高評価の方には口コミ依頼のメッセージを自動送信する、という流れが簡単に構築できます。

カスタマージャーニーマップを活かす3つのポイント

マップを作っただけでは意味がありません。効果的に活用するための3つのポイントを紹介します。

  • 定期的に更新する:顧客の行動は常に変化します。少なくとも半年に一度は見直しましょう
  • チーム全体で共有する:マーケティング担当だけでなく、営業や現場スタッフも含めた全員で共有することで、一貫した顧客体験を提供できます
  • 施策に落とし込む:各フェーズの課題に対して具体的な施策を設定し、優先順位をつけて実行しましょう

まとめ:お客さんの「旅路」を理解することが売れる仕組みの第一歩

カスタマージャーニーマップは、お客さんの視点に立って自社のマーケティングを見直すための最強のツールです。完璧なマップを最初から作る必要はありません。まずはホワイトボードや紙に、お客さんが商品を知ってから買うまでの流れを書き出してみてください。それだけで「ここに課題がある」「ここを改善すれば売上が伸びる」というヒントが見えてくるはずです。

田辺一雄

田辺一雄

株式会社エムディエス代表取締役 / ToolsBox代表。起業25年目。日本商工会議所青年部 元副会長・元広報委員長。FM福井ハイライトフライデー「教えてたなっちなかっち」出演中。中小企業のLINE公式アカウント活用やマーケティング自動化を支援しています。

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